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糸の輪
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糸の輪の作品紹介

糸の輪のあらすじ

言葉に出来ない息苦しさを抱えながら生きる22歳の百瀬は、偶然出会った月本という女性と共に「編み物」をすることを通じて、その手で自分自身と触れ合っていく。現代を生きる若者たちの「身体性」を丁寧に紡いだ物語。

糸の輪の監督

寺嶋環

原題
Magic Ring
製作年
2025年
製作国
日本
上映時間
75分

『糸の輪』に投稿された感想・評価

Rin
-
編み物は祈りに似ている──第21回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門。内気で社会と波長を合わせられずにいる大学生の波留は、喫茶店で編み物をしている織(おり)という女性に出会い、世界との向き合い方に自信を持ち始める。うーん、インディ・フォーラム部門っぽい……

あんまり映画を雑に括るのも良くないけど、この手の「生きづらさを抱えた人が新しい一歩を踏み出す」系映画って、金子由里奈「ぬいしゃべ」スタンスと大九明子「今日空」スタンスのどっちに該当するかでわたしの好き嫌いは左右される。聖域を作ることを良しとするか、逆にその危険性を描くか。『糸の輪』は中間か少し「今日空」寄りくらいだったか。

波留が感じる生きづらさの一角を女性の生きづらさが占めているんだけど、その描き方がひどい。彼女の働く居酒屋におじさん客が来て、教科書通りの女性蔑視発言をする。「結婚してガキ産んで、男と暮らせばいい」「最近いつセックスした?」「ゴルフで接待して玉の輿に乗っちゃえよ」などなど。あんまりにも紋切り型すぎる。そのようなザ・女性蔑視の物言いをする人がまだまだ存在するのはわかるが、それは数年前のマジョリティで、最近はもう少し形が変わってきてると思う。26歳男性のわたし目線だからバイアス万歳だけど。「最近はこういうこと言っちゃいけないんだろうけど」の枕詞つきでソフトなセクハラをかます人とか、「女の子だし大変でしょ、〇〇だろうし」と男社会での生きづらさに理解を示してくるけど〇〇のピントがズレまくってるし別に言う必要ないのに味方ぶってくるあたり絶妙にキモいし本人には全く悪気がなさそうなのが一層の哀しみを呼ぶ系おじさんとか、そっちのほうが多いんじゃないの。あと、最近自分で実際に言ってあとから反省した発言でいうと、「会社の同僚の異性ふたりでタクシーに同乗してはいけない」という会社ルールがある(わたしの務めている会社ではほんとにある)ことをネタっぽく話してしまったこと。

最近、映画の感想で個人的な体験を書きすぎている気がする。別にいっか!

遠回りしたけど言いたいのは“批判する対象こそ解像度を上げてくれよ”ってこと。それができない批判はダサい。映画はテキトーに外注して作ったコンプライアンス研修資料じゃなくて、監督や脚本家が社会を凝視して表現に落とし込んだ血肉の通った創作物なんじゃないんか?

QAセッションで寺嶋監督が「ラストで3人が糸に絡まるシーンは序盤のおじさん発言に対して波留が何らかのアクションを起こす必要があるから挿入したもので、最初は脚本に台詞としてつらつら書いてみたけどなんか違うなと思ってやめた」と仰っていた。序盤のおじさん発言も、もしかしたら寺嶋監督自身、完全に満足がいっているらわけじゃないのかもしれない。

救いのきっかけが編み物なのは面白いと思った。編み物は実に宗教的な趣味だと思う。思想的・狂信的って意味合いじゃなくて、それ単体では意味の無い身体的動作を繰り返した結果として実生活に有用な果実が形を成すところが、祈りに似てる。

『糸の輪』って、てっきりRingとStringの言葉遊びかと思ってたらタイトルロゴの英題は“Magic Ring”で肩透かしを食らった。でもその後、波留と織が「春」について話す一幕もあって、Springまで顔を出してくる。ただの偶然かな……