一人の年配女性と近隣住民による近隣トラブルが記録されたドキュメンタリー映画である。

2年間による膨大な映像の記録が警察官のボディカメラによって撮影されていた。それもあって内容が濃い。

多くの頻度で警察官は通報で駆けつけているのでトラブルの様相が鮮明に映し出されている。
実際の現場映像であるから臨場感がある。

警察官は中立の立場で住民と年配女性の言い分が聞いている。近隣トラブルではどちら側にもつけないのが実情で警察官による解決は無理なのがよく分かる。
警察に頼れないなら解決の仕様がない。
だからと言って警察官を責めてはいけない。
法律で人権が守られているから出来ない事がある。

もし自分が同じ立場ならどうするのか。
色々と考えさせられる。
解決策の一つとしては対立ではなく自ら引くことが必要ではないだろうか。
迷わずに引越しする選択をする。

本作のタイトルから近隣トラブルが深刻に進展するのが想像出来るだろう。
警察官のボディカメラだからこそ伝えられる
臨場感と緊張感を存分に感じた。

正当防衛法はどうするべきなのかという
問題よりも近隣トラブルについて
考えせられるドキュメンタリー映画だ。

【サンダンス映画祭2025　U.S.ドキュメンタリー部門監督賞】
ジータ・ガンディー監督のドキュメンタリー。サンダンス映画祭で監督賞を受賞、SXSW映画祭にも出品された。ゴッサム賞ではドキュメンタリー部門にノミネートされている。

恐ろしいというか哀しいというか。本当にやりきれない。アメリカの分断が更に進むような法をどうして通してしまったのだろうか。正当防衛法という法律のスキを突いたような事件の全容に鳥肌が立つ。

ご近所トラブルが殺人にまで発展してしまう様子を前半は保安官の記録映像で追っていく。臨場感がすごいし、これが現実なんだというのを突き付けられる感じ。演出が効果的だ。

被害妄想と差別意識が生んだ哀しい事件、残された子供たちが可哀そう。観ている方も辛くなるリアルな映像に心が痛む。サンダンス受賞も納得の傑作ドキュメンタリー。

• #サンダンス映画祭2025

子供達が可哀想。被害妄想と人種差別が酷い病的白人女性。彼女は近隣の子供達が遊ぶのが気に入らない。罵詈雑言や暴力行為に加え通報を繰り返す。挙句の悲劇にも罪悪感は皆無。お近づきにはなりたくない。