何度観ても同じとこで笑けるのが沖田作品のいいところ。
「キツツキと雨」はなんか、そーんーなーにー、グッとくるとか泣ける要素とか、うんうん、わかるわかる!ってなるとことかもね、それほどあるわけじゃない気がします。
だけど、とってもよい作品と思います。
克彦(役所広司)がとにかくピュアでいいんです。ピュアで太くて真っ直ぐで実直で。都会からやって来た、なんか冷めてて、なんかだらしないオトナたちも、克彦と一緒にいると知らず知らずの内につられてイイ感じに熱くなっちゃう。
「いいんやて!これでいいんやて!もっと背筋こう伸ばさんかね!」って、背中をバン!!と叩かれるみたいな熱さと、優しさと愛情に溢れてて、そこに沖田節とも言えるちょっとクススなユーモアが散りばめられていたり、作品の持つ独特の不自然じゃない「間」がそれをポジティブに中和していたり、穴場の温泉のいい感じのあったか〜い、ぬく〜い温度に(ちゃぽん)っと、着水できるみたいな作品です(๑´ㅂ`๑)
脇を固める役者さん方もよくて、特にいいのは助監役の古舘寛治。ぼくあんまし実は好きじゃなくて、かといって嫌いな理由もまだ無いんだけど、観る映画に彼が出てたらなんかわかんないけどちょっとだけガッカリしちゃうんです(๑´ㅂ`๑)HAHAHA理由はまだないよっHAHAHA。
んでキツツキと雨での彼がなにがよかったって、まあまあかなりイラっとする役柄なんです。「イラっとする」を辞書で引いたら「キツツキと雨の助監」と書かれてるであろうくらい、まんまなんです笑
先述したようにもともとそれほど好きじゃない役者さんと、イラっとする役柄を掛け合わせると一周回って、ああ、いいなってなるってゆう笑なかなか興味深い化学変化でした。
(๑´ㅂ`๑)
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クライマックスのあのシーンも、この映画の終わらせ方もとても好きです。
「はい?」から始まって「よーい、はい!」で終わるみたいな感じも、沖田修一のニヤリ顔が見えてきそうでグッド(๑´ㅂ`๑)
源くんの「フィルム」もバッチリピッタリ100点すわ(๑´ㅂ`๑)いやはやー。