フジツカ座

空白のフジツカ座のネタバレレビュー・内容・結末

空白(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます


「空白」観ました。

古田新太はどこまで行ってもオジーだなと。思っちゃいましたね(^^)8割くらいずっと怒と哀の感情に支配と執着をされてる役柄でも、なーんかちょっとふざけて見えてしまう。「ふざけるな!」ってセリフが多かったのも、いや...笑 って、だんだん笑けてきちゃうっていう。なんかそういう可笑しさが飽きを起こさせなかったのかなと。

ちょっと穿った見方をしました。

それとは逆に(逆か?)花音ちゃん役の伊藤蒼ちゃんは、前半少しだけだったけどとてもよかったです。ああいう感じの子おるな〜感ばっちり出てました。2つか3つくらいテンポがゆっくりで、気心赦せる人がお母さんしかいないで、見ててしめつけられました。手を取って何も言わずに笑顔にしてあげたかった。
楓さんの車にはねられて、トラックの車体に巻き込まれて引きずられました。

命を、たった一つの命をあれほどまで執拗に生々しく描写した理由をずっと考えました。初めは悪趣味とまで思いましたが、先に述べた、命を、たった一つの少女の存在を、クラスメイトにあんなふうに言われてしまう見えない聞こえない無味無臭のナニカのような少女の命の所在を、確かに打ち付ける為に絶対必要だったんだと、体がぐちゃぐちゃになって、内臓がはみ出して、手足から数カ所骨が飛び出て、頭の原形もなく、目玉が飛び出してかろうじてくっついてる。そこまでしなきゃ皮肉にも父親は立ち止まる事もできなかったわけです。


松坂桃李はふつうかな!
土下座したら土下座し返されてなんか喰われてるなって思ったからそれくらいだったかも!
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