オープニングの役所さんには思わずちょっとだけ笑ってしまう。
わかってるでしょ前提で話す人とわかってない人の会話って、はまらないから絶対こうなる。
粗野な田舎の木こりのおじさんと覇気のない青年監督との触れ合い。
二人の会話の独特の間が可笑しい。
ゾンビ映画の撮影隊が村にやって来て、その世話をしている内に自分もエキストラとして出演してしまうおじさん。いつしか映画撮影に魅入られてしまう。そんなおじさんと接しているうちに変わり始める監督。
次第に村全体を巻き込んだムーブメントに変わっていく。
滲み出る映画愛。
おじさんと監督の同志のような絆にじんわり胸が熱くなります。
みんなで雨上がりを待つ場面が好きでした。
撮影したいのに激しい雨がなかなか止まない。
監督の頭の中の声に呼応するように叫ぶおじさん。
竹槍隊のほっかむりのお母様達。
ゾンビメイクした駅員さんやトラクター動かしてる農家さん。
痔主の名優様。
役所さん、小栗さんいつものカッコよさは封印で。
ほっこりします。
どこにいても、暖かな出会いの記憶と誇りはずっと胸にあるっていい。