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プラトーンのLoveAnimal14のレビュー・感想・評価

プラトーン(1986年製作の映画)
3.8
ベトナム戦争を描いた映画の代名詞。なんやかんやで、一番有名なやつじゃないでしょうか。ジャケットにもなってるウィレム・デフォーのあのポーズ!あれは決して
雨乞いをしているわけではありません💦
本編をご覧になれば真実がわかります。言うても、チャーリー・シーンの出世作ですよね。何気にマット・ディロンの弟も出演しております。
戦争って、なんなんでしょうね。なんのために殺し合わなきゃいけないのか?でも、きっとこれから先もなくならないものだと
思います。悲しいことですけどね。

戦争といえば…小さな争いの話をひとつ。

ボクは18歳で病院に就職し、そのまま寮に入りました。1階に2部屋、2階に2部屋のちょっとした住宅が寮になっていました。
同期のSくんが1日先に寮に入ったため陽当たりのいい部屋を選び、出遅れたボクは陽当たりの悪い日陰の部屋を選ぶしかなく、昼間でもナメクジが出るような湿気抜群のジメジメした部屋でした💦そんな寮の光熱費はボクらのなけなしの給料から払うことになっており、Sくんと話していろんなことを節約することに決めました。
電気はもちろん、洗濯は4日に1回、お風呂は1日おき…など。
そんなある日、看護学校終わりで寮に帰ってくると風呂場から音がするのです。なんだろう?と思い覗いてみると、なんと!厨房のオバチャンがお風呂に入っているではありませんか!「お風呂、いただいてま〜す」だって。ボクらは我慢して1日おきに入ってるのに、オバチャンなに入ってくれてんねん!!とすごく腹が立ち、なにかしら仕返しをしなくちゃと心に決めました。
夜中にこっそり厨房に忍びこみ、冷蔵庫からキュウリを1本拝借しました。(金がなくて空腹だったのも、ありますが💦)
翌日、オバチャンが「キュウリが1本足りない気がするのよね〜」と言うので、ボクはすかさず「このへん、カッパが出るらしいですよ」と。そしてまた翌日、オバチャン…お風呂を侵略!オバチャン、このやろー!!ってことで、また夜中に厨房に忍びこみキュウリを拝借。翌朝オバチャンが「
またキュウリが1本ないのよね〜」と。ボクは「やっぱりカッパ、ホントにいるんですね〜」と。
そしてまたまた翌日、オバチャンお風呂!
なんやねん!オバチャン、ええ加減にせえよ!!ボクらが光熱費、払うんだから💦
もちろん、夜中に厨房に忍びこみ、その日は5個入りのロールパンの袋から1個拝借。
翌朝、「昨日はロールパンが1個なくなってたのよ〜」と、オバチャン。ボクは「洒落たカッパですね〜、ロールパンも食べれるんだぁ!」と一言。

そんな静かに火花を散らす戦いは、2週間ほど続きオバチャンがお風呂に入らなくなったことで終焉を迎え、二度とカッパも出現しなくなりました。(笑)

同期のSくんは当時、すごくモテていて、女の子との逢瀬に忙しく、その復讐劇に参加することなく、モテなかったボクだけが
孤軍奮闘したわけです💦

ボクの中で、このときのことを「光熱費をめぐる、お風呂とカッパ戦争」と呼んでいます。

こんなふうに、小さな争いは日常的に起こります。この世からひとつずつでも争いがなくなっていけば、平和な世の中は来るのでしょうか?
カッパは出現しなくなるのでしょうか?

争いのない素晴らしい世界になってくれたらいいなって、あえて綺麗事を言わせていただきます😊
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