このレビューはネタバレを含みます
「ここ、ユキさんち?雨あがったね」と毎日目覚めるたびに不安と安心が混じったような表情でたずねるこよみに、「うん、そうだね」とよどみなく優しい朝を提供していた行助。
その優しさは、淡い陽差しのよう。
頭を強く打ち新しい記憶をとどめておけないこよみに対して、毎朝揺るぎのない神対応。
…なのに。
…それなのに。
そんなにブロッコリーが許せんかったんかーーーーーーい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾💦
黙って食うたれよーーー(¬_¬)
…って、本来こんなツッコミは必要ないくらいの優しい作品だったーー(๑˃̵ᴗ˂̵)
抱きあってチュッチュするだけの恋愛もあるやろ。
駆け引きだらけのゲームみたいな恋愛もあるやろ。
ドロ沼化したようなもはや恋愛とは呼べないものもあるやろ。
「ユキさん」「こよみさん」と呼び合うふたりの、せつなさ以上かなしみ未満な距離感。…とはいえ、寄り添い愛、解り愛、確かめ愛。
…なんて、いじらしいんだろう♡
見つめ合うことも大事。
でも、ふたり並んで食べる鯛焼きの味は格別だろうし、ふたりで感じる真冬の寒さが肌に心地いいことや、ただ何気なく笑いあう時間…。
静かに降り続く悲しみの雨も、ふたりの想いあう優しさがどこか遠くに連れ去っていくのだろう。
「雨あがったね」
「うん、そうだね」
…愛じゃん♡