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セックスと嘘とビデオテープのymdのレビュー・感想・評価

3.3
すごくアンビエントな映画。
タイトルだけ見て下心で鑑賞する輩ホイホイな映画です。

とはいえタイトルは決して偽りじゃない。ちゃんとセックスも嘘もビデオテープも出てきます。

ソダーバーグってわりかし色んなジャンルの映画を撮る人だけれど、一般的にはやっぱり『オーシャンズ』シリーズで周知されているわけです。

でもこの映画はアレとは真逆に位置している。
同じ監督だからって比べるのはそれはもうホントにナンセンスなことです。

この映画は4人の人間が内に秘めたトラウマや煩悶を、対外者にどのようにして発露していくのかを対照的あるいは類似的に描いていくわけだけれど、どいつもこいつも辛気臭くて陰気。
天真爛漫なキャラもいるけど、彼女だって深いところではどろっと暗いわけです。

そのジメッとしてるのにね、すごくシンパシーを感じちゃう自分。
嫉妬、プライド、劣情、背徳感、愛情とかさ、人間ってどんなにお利口に見えてもどろっとしてるわけで。そこをソダーバーグはクールに描くのです。
お前らも同じだから説明なんか要らないだろ?って言いながら。

はっきり言って映画としては面白くなかった。
でも、刺さってきた。