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戦争のはらわたのRのレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
4.7
野郎達のための野郎達による野郎達戦争映画! つまり個人的には苦手系笑 久しぶりに見てみた。前半はやっぱなんかのれねーなぁって部分がちょいちょいあるんやけど、中盤あたりからの展開がすばらしい。ドイツ軍最高の手柄である鉄十字章をゲットしようと躍起になる上官たちと、そんなことよりも現実に自分が生き、愛する仲間たちを殺されたくない伍長との確執。しかし、伍長自身、戦場以外に行き場がないんだよなー。悲しい。鳥肌モノの映像と編集が中盤以降ゾクゾクと登場するのがたまらん。特に病院シーンの幻覚のホラー感、最後手前の過去のモンタージュと超スロモでばばばばばば、ラストの乾ききった空虚な笑いにはビリビリ来た! 全編に頻出する、スロモと通常スピードのカットを交互につないぐスピードとエッジ感もすばらしい。まるで曲芸のパフォーマンスを見ているかのよう。んでもって、最後のクレジットが最高にシャープでクール! いろんなネタが使い尽くされたジャンルであるがゆえに、もはや戦争映画としての衝撃は少ないけど、演出の尖り具合は最高! 何より見てておもしろい! それがいちばん!
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