鍋レモン

ウイラードの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ウイラード(1971年製作の映画)
3.8
⚪概要とあらすじ
小動物の突然の集団異変による恐怖を描いた作品。

ソクラテスとベンと名付けた2匹の鼠を飼う孤独な青年ウィラードは、私的な復讐のために鼠を使って人を襲わせるが……。

⚪キャッチコピーとセリフ
“もの凄い事が起こります!あなたは信じられますか”

「僕のかけがえのない友人だ」

⚪感想
パニック作品。

昔のB級作品と思いきやこの時代にしては本格的なパニック作品だった。

汚らしくて残酷な映画なのかと思っていたけれど結果的に思ったのは「ネズミめちゃくちゃ可愛い」。

ウイラードが無能ポンコツ過ぎてネズミに同情する。

メインのネズミはソクラテスとベン。
ソクラテスはアルビノというか白いネズミ。ウイラードも彼を気に入っている。毛がつやつやでしなやかでめちゃくちゃ可愛い。
ベンはちょっと大きめの普通のネズミ。基本ルールを守らないちょっと厄介なやつ。

演技をしているネズミ。
ネズミの1シーンで丸一日かかったり、役者がピーナッツバターを塗らなくては行けなくなったり、500匹を放したりと中々な撮影現場。
今ならCGでどうにでもなるけどこの時代だからこその良さが溢れてる。

期待していなかった分かなり面白かった。

2003年にリメイクしているけどまたリメイクするならジェシーアイゼンバーグが主演がいいなと勝手に思ったり。



⚪以下ネタバレ



ソクラテスがウイラードの会社の社長に殺されるシーン悲しすぎる。棒で叩かれるほど血が。

ベンの睨む演技どうやってるの。本当に怒っているよう。

結局ウイラードの父は有能でそのおかげで父の会社で働けていたけど、ウイラードは無能だから社長も愛想をつかしてみたいな感じ。それなのに逆恨みしてネズミに殺させるのなかなかに狂ってる。

会社の手伝ってくれる女の子が猫をプレゼントしてきた時にはドキドキだったけど特に何もなくて残念。普通に電話ボックスにいた人に「持っててください!!」ってあげちゃうの凄いな。

⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
主人公のウイラードは気弱で人付き合いが苦手な青年。父親は会社の社長だったが、アルという男に乗っ取られて死んだ。そしてウイラードは、アルが経営しているその会社に勤めていた。アルの執拗なイジメにあいながらも、年老いた母親ヘンリエッタとの生活を守る為、ウイラードは黙々と勤めを続けていた。同僚で恋人のジョーンだけが彼を支えていた。

ある休日、ウイラードは母親からネズミ退治を頼まれたが、殺す事が出来ず、密かにパン屑を与えて飼いはじめた。やがてウイラードはネズミたちを自由に動かす事を目指し、調教を始めた。そのネズミたちの中に、目だった印象の白いネズミと黒いネズミがいた。ウイラードは白いネズミをソクラテス、黒いネズミをベンと名づけて可愛がり、やがて会社にも連れて行くようになった。だが、倉庫に隠していた2匹のうちソクラテスが見つかってしまい、アルに撲殺されてしまった。ウイラードはベンとともに復讐を誓い、その夜、数百匹のネズミとともに会社に向かった。

だが、その復讐劇は、ウイラードにとっても悲劇の始まりだった。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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