ペコリンゴ

吸血鬼のペコリンゴのレビュー・感想・評価

吸血鬼(1967年製作の映画)
3.2
記録。
最も著名なゴシックホラー…のパロディ。

ロマン・ポランスキーによるドラキュラのパロディ映画。ポランスキーは出演も兼ね、後の妻となるシャロン・テートと共演。

映画の中で動くテートは初めて観たけどもその麗しさは充分伝わった。日本公開時、既に彼女がこの世に居なかったという事実はまったく悲劇としか言いようが無い。

のっけから極寒の外気で凍ってるアブロンシウス教授をはじめ俳優陣のコミカルな動きは楽しいものの、コメディとして笑えるかというと悩ましい。恐怖もそうだけど笑いもお国柄や時の試練の影響をモロに喰らうもんね。

伯爵の役者がベラ・ルゴシに次ぐドラキュラ俳優であったクリストファー・リーに似てるのが少し可笑しかったかな。

思いの外重厚感のあるセットはしっかりドラキュラ感があって良きでした。