ビートルズに興味があったため、鑑賞。
[概要]
晩年のビートルズを記録したドキュメンタリー作品。アルバム『レット･イット･ビー』や『アビィ･ロード』収録楽曲のレコーディング風景や、伝説の屋上ライブの様子を見ることができる。
[感想]
解散へと至るビートルズの様子を記録した作品。
口論が絶えず、ギスギスした空気感。メンバーが、終始、お葬式みたいな顔をしているので、同じく解散へと進むアイドルグループを追った『Documentary of 欅坂46』並みに、胸が痛かったです。
[歌詞とリンクする晩年のビートルズ]
本作は、ひたすら、晩年のビートルズを写し出した記録映像ではあるものの、その楽曲の歌詞には、どうしても、裏の物語を感じずにはいられなかったです。
｢僕を裏切らないでくれ｣
(『ドント･レット･ミー･ダウン』より)
｢朝も夜もやる気さえあれば大丈夫｣
(『ディグ･イット』より)
｢ふたりには遠くのびた道より、長い思い出がある｣
(『トゥ･オブ･アス』より)
｢悲しいときも、僕、僕、僕 誰もが口々に言い合っている。｣
(『アイ･ミー･マイン』より)
などなど、当時のメンバーの複雑な心境を代弁しているような歌詞が続くので、かなり見ていて辛いものが……。
しかし、クライマックスに訪れる最後の公式ライブ『ルーフトップ･コンサート』は、一見の価値ありで、終演を間近に控えた彼らゆえの一瞬の輝きが尊い名場面でした。
[終わりに]
内容が内容ゆえに、ビートルズファンでない人にとっては、若干、退屈に感じるかもしれない本作。
しかし、『はじまりのうた』といった名作音楽映画や、近年の歌手にも多大な影響を与えたクライマックスのゲリラライブシーンは必見で、一生に一度、観ておいても損はない映像作品だと思いました。
参考
斉藤和義 – ずっと好きだった [Music Video Short.] - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=vvFrFTIFDFA
(屋上コンサートをオマージュした斉藤和義さんのMV。2丁拳銃の小堀さん激似なんですが……。笑)
斉藤和義 - やさしくなりたい [Music Video Short ver.] - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ldUFV0ZOJR0
(いや、斎藤さん、ビートルズ好きすぎませんか……。笑)
【スピリチュアル・ビートルズ】 映画『レット・イット・ビー』に涙したジョン リメイク・フィルムが明らかにするのは？ | OVO [オーヴォ]
https://ovo.kyodo.co.jp/column/a-1594593#aoh=16445016725250&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&_tf=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%3A%20%251%24s&share=https%3A%2F%2Fovo.kyodo.co.jp%2Fcolumn%2Fa-1594593
(ピーター･ジャクソン版のビートルズドキュメンタリー、めちゃめちゃみたい……。)
