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八日目の蝉のkazu1961のレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
4.4
▪️Title
「八日目の蝉」
▪️Release Date
2011/04/29
▪️Production Country
日本
🏆Main Awards
2012年第35回 日本アカデミー賞
最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞(井上真央)・最優秀助演女優賞(永作博美)・最優秀音楽賞・最優秀撮影賞・最優秀照明賞・最優秀録音賞・最優秀編集賞 、計10冠
▪️Appreciation Record
2019-116 再鑑賞
▪️My Review
もう号泣です。何度観ても号泣します。
一言で言うと、誘拐犯と母親と娘、みんなに感情移入できる珠玉の人間ドラマですね。
特に責められべき誘拐犯。しかし、映画を観てる途中から責める気持ちとはまったく違う感情が芽生えてきます。応援する気持ちすらも。
罪を犯した理由はほんのちょっとの運命の歯車のズレ。その選択をした、そうせざるを得なかった誘拐犯に、たっぷり感情移入してしまいました。
あと、構成として、映画の冒頭シーンで、本当の夫妻に感謝の意を述べるも、まったく謝らなかった誘拐犯の姿を見せたことが素晴らしく、その後の展開の感情がそこから引っ張られていくんですね。
あと、ラストのシーンの婦警が吉田羊であまりのチョイ役に時間軸を感じました。
珠玉の日本映画のひとつだと思います。
▪️Overview
直木賞作家・角田光代の原作小説を、井上真央、永作博美の主演で映画化したヒューマンサスペンス。監督は「孤高のメス」の成島出。1985年、自らが母親になれない絶望から、希和子(永作)は不倫相手の子を誘拐してわが子として育てる。4歳になり初めて実の両親の元に戻った恵理菜(井上)は、育ての母が誘拐犯であったと知り、心を閉ざしたまま成長する。やがて21歳になった恵理菜は妊娠するが、その相手もまた家庭を持つ男だった……。出演は、井上真央、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、渡邉このみ、吉本菜穂子、稲葉菜月、市川実和子、余貴美子、平田満、風吹ジュン、劇団ひとり、田中泯、永作博美など。
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