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フラッシュダンスのkoyamaxのレビュー・感想・評価

フラッシュダンス(1983年製作の映画)
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その一歩。エピソード0

有名なダンスシーン、オーディションシーンしか知らなかったのですが。。

貧乏ながらも明日を夢を見てダンスに明け暮れて、ライバルたちとの凌ぎ合い。
最終的に自分のやりたいステージに立つまでの青春物語?

かと思ったら大分(でもないですが)違いました。
最初の一歩を踏み出す勇気の話。でした。


お話や主人公も美しいのですが、
逆光シルエットがひたすら美しい!
このあたりは理屈で成立させてないんですけどね、
その理屈じゃない感じ。
この辺りの格好良さ優先と宣言しているかのような演出。

こんなことを言うと失礼ですが、
お話はそれほどに盛り上がる訳じゃないのですが^^;

見えないシルエットの奥に何かを喚起させるというのが、
何かワクワクさせてくれます。
なんなんでしょうね。
見えすぎないくらいがいいんでしょうかね^^;


主人公が製鉄所でガッツリ働く少女なんですけどね。
結構インパクト強い設定です。
別に他のバイトでもいいんじゃないかという気がするのですが、

この製鉄所に関連する逆光シルエットとスモークを使いたいと感じさせるこだわりが伝わってきてすごいんですよ。
この後のエイドリアンライン作品でも度々出てくるこのシルエットと街のスモーク。その情景描写。こちらを魅せたいがための設定にすら思えます。


この先に、この後に、この煙の奥に、
この角を曲がったら何かあるんじゃないのかと思わせる情景演出が印象的でしたね。
同様に、ここではまだはっきりエロスを謳っているわけではないんですが、あえて色々見せない演出で奥行きを感じさせてくれます。
爽やかな所作の中に感じ取れるエロさをはじめ、シルエットの奥に何か誘惑させる甘美なものがあるのではないかと想起させる術はきっと「危険な情事」や「ナインハーフ」などにもつながっていくのでしょう。。
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