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スプライスのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

スプライス(2008年製作の映画)
3.1
『LIFE -越えられた一線- 』

【LIFE SCIENCE】
ライフ·サイエンスとは、生物体と生命現象を取り扱い、生物学・生化学・医学・心理学・生態学のほか社会科学なども含めて総合的に研究する学問。生命科学とも言う。

監督は『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ。製作総指揮に『パシフィック·リム』のギレルモ・デル・トロと『マトリックス』のジョエル・シルバー。そして、主役のふたりにはエイドリアン・ブロディとサラ・ポーリー。

という、面子だけ見たらば大いに期待出来る作品。しかしながら、その実態は…

人間と動物の遺伝子を合成させハイブリッド生物を生み出す。いわば、神の領域とも言える禁断の技術を完成させたクライヴとエルサ。しかし、生み出されたその異形の生物は、急激な早さでまるで成人女性のような姿に成長していき…というお話。

実はこの作品、随分前の事になるが観…終わらなかった…(〃_ _)σ∥⤵ その理由は、実に明解。それは、あまりにも厭わしく不快な内容だったから。とはいえ、展開的には目の離せない展開。それは、言うならば別アプローチの『イレイザー·ヘッド』とも言える。初めての子育てにうろたえながら、奮闘する育児記録ともとれる。

越えてしまった一線。
命の為に、操られる命。

しかし、それは越えてはならなかった一線。そして、そればかりでなくこの映画は、物語としてもある一線を越えてしまい…

ストーリーの流れ的には『ザ·フライ』を彷彿。それは生まれ出づる生命の姿にも反映。しかしながら、その“異形の者”には美しさも兼ね備えられていた事から、厭わしい展開に発展。そして、その不快度数がピークとなるシーン終わりでまさに僕は再生を止めた。
耐えられない…
いやそれは、別に見た目に超おぞましくグロいというわけではない。
しかし、これはダメだ…。
ダメでしょ…φ(◢д ◣ )

だけど今回… ガンバった!
その続きに挑戦したのです!
そして、悟ったのです!
その後の展開………

普通でした。・゜・(ノД`)・゜・。

この映画、皆さま言うところの“胸糞悪い”映画に分類されるのかもしれません。だから、ただただ不快。気色悪い。おぞましい。そんな言葉で語られてもおかしくない。ただ、“目が離せない”という点では評価出来るかなとも思います。ただし、それは惜しくも途中まででしたが…

途中でのふたりにとってのある出来事が伏線になったのは分かるけど、その表現が分かりづらくて、「ああ、そういう事か(・o・)」が時間差で訪れた!でも、その展開がまた不快だし、せっかくのそれまでの“美しき異形”の魅力を捨てる展開にも思えました。その点、良くも悪くもではありますが、途中までの胸糞悪い展開の方が相当にましに思えた、惜しい幕の閉じ方でした(ノ_・。)
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