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恍惚のRのレビュー・感想・評価

恍惚(2003年製作の映画)
3.2
『クロエ』のもとということで見てみた。ファニーアルダンのむわっと漂う渋い色気がおもろい。それが夫の浮気によって余裕を失っていく様は見応えあり。夫を誘惑する娼婦ナタリーを演じるのがエマニュエルべアール。当時50代に垂んとする年齢だったのにそれを超えたエロスと卑俗さが小さく凝縮されててあぶない魅力。ただ展開がもたつく部分がいくつかあるから、退屈に感じること多かった。途中からは『クロエ』と異なった展開を見せ、カトリーヌのナタリーに対する思いはもやもやつかみどころがなく、それがために面白みが増す場面もあった。そんな古い映画ではないのに何このレトロ感。
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