新潟の映画野郎らりほう

笑う警官の新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

笑う警官(2009年製作の映画)
1.3
【失笑警官】


ビックリするぐらい作品世界に入れなかった。 おそらく作品中の台詞の全てが「状況説明・場面説明・進行説明だけ」だから。
通常 映画の中の登場人物達は 映画を見ている私達に説明なんてしない。 彼等は観客の存在など識らぬ筈だから。
でもこの映画の登場人物達は明らかに観客を意識し 説明ばっかりしているので、もっと大切な「感情・性格・主義等の人物像」を全く感じる事が出来ない。
また ハードボイルドを志向しているのだろうが、「ジャズ・英字クレジット・夕陽・ウィスキー」等のステロなクリシェの羅列に終始しているだけで 中身が無さ過ぎる。
撮影各ショットも独特で 中々お目にかかれない出来だ。 特に人物のフレームイン/アウトは失笑もの。




《DVD観賞》