
土砂降りの雨の日に、川本信夫は少年院を出た。更生を誓って出所したものの川本を迎えた郷里の炭鉱地は、すっかり廃城となり、無残な姿をさらしていた。荒れはてた川本の家では、父親は出かせぎに行った…
>>続きを読む陽が沈み、夜霧に巷の灯がともる頃、上野駅裏の交番はてんやわんやの忙しさ。西郷さんの銅像が見下ろすこの公園付近ではスリ、家出娘、ポン引き、愚連隊、酔っ払い...様々な人々がお巡りさんの世話を…
>>続きを読む東京・新宿署の刑事、原田は洋裁学校に通う妹の典子と二人、都会の片隅のアパートで暮らしていた。