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動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

正午なり
動画配信は2025年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
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目次

正午なりが配信されているサービス一覧

配信サービス配信状況無料期間と料金
Prime Videoレンタル, 購入初回30日間無料 600円(税込)
今すぐ観る
U-NEXT見放題初回31日間無料 2,189円(税込)
今すぐ観る
DMM TVレンタル初回14日間無料 550円(税込)
今すぐ観る

正午なりが配信されていないサービス一覧

Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
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Hulu
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JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM
TSUTAYA DISCAS

正午なりが配信されているサービス詳細

Prime Video

正午なり

Prime Videoで、『正午なりはレンタル配信中です。

配信状況無料期間と料金
レンタル, 購入
初回30日間無料 600円(税込)
今すぐ観る
月額料金無料期間見放題作品数ダウンロード同時再生可能端末数ポイント付与
600円(税込)初回30日間無料13,000作品以上可能3端末-
映画作品数
142,000作品以上
支払い方法
クレジットカード/デビットカード/キャリア決済/Amazonギフト券/PayPay/あと払い

Prime Videoの特徴

  • 業界最安値水準のコストパフォーマンス
  • 定番作品の網羅性と質の高いオリジナル作品
  • 様々なプライム会員特典が利用可能

Prime Videoに登録する方法

  1. Prime Video トップページから、30日間無料体験のバナーを押します。

  2. 「30日間の無料体験をはじめる」ボタンを押します。

  3. Amazonのアカウントをお持ちの方はログイン、お持ちでない方は「アカウントを作成」を押します。

  4. 氏名、携帯電話番号またはメールアドレス、パスワードを入力し、「次に進む」ボタンを押します。

  5. 入力した携帯電話番号またはメールアドレス宛に確認コードを受け取ります。

  6. 確認コードを入力して「アカウントの作成」ボタンを押します。

  7. 無料期間が終了した際の支払い方法としてクレジットカード情報を入力し、「カードを追加」ボタンを押します。支払い方法として携帯決済を選択することもできます。

  8. 請求先の住所、電話番号を入力して「この住所を使用」ボタンを押します。

  9. お支払い方法を確認し間違いがなければ「続行」ボタンを押します。

  10. プラン、Eメールアドレス、お支払い方法、請求先住所を最終確認し、「30日の無料体験を開始する」を押します。これでAmazon Prime Videoの登録が完了です。

Prime Videoを解約する方法

  1. Prime Video にログインした状態で、トップページからアカウントメニューを開きます。

  2. メニューをスクロールし、アカウントサービスから「お客様の会員資格と定期購読」を選択します。

  3. 「プライム会員設定」ボタンを押します。

  4. 「プライム会員情報の管理」を押し、メニューを開きます。

  5. メニューから「プライム会員情報」を選択します。

  6. 「プライム会員資格を終了する」を選択します。

  7. 画面をスクロールし、「特典と会員資格を終了」ボタンを押します。

  8. 再び画面をスクロールし、「会員資格を終了する」ボタンを押します。

  9. 再び画面をスクロールし、「特典と会員資格を終了」ボタンを押します。

  10. 解約手続きが終了すると、プライム会員資格の終了日が表示されます。終了日までは利用を継続できます。

U-NEXT

正午なり

U-NEXTで、『正午なりは見放題配信中です。
U-NEXTには初回31日間無料体験期間があります。
無料体験中は320,000作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。

配信状況無料期間と料金
見放題
初回31日間無料 2,189円(税込)
今すぐ観る
月額料金無料期間見放題作品数ダウンロード同時再生可能端末数ポイント付与
2,189円(税込)初回31日間無料320,000作品以上可能4端末600pt(無料トライアル) 付与
邦画作品数
9,300作品以上
洋画作品数
9,900作品以上
支払い方法
クレジットカード/キャリア決済/楽天ペイ/AppleID決済/ギフトコード/U-NEXTカード

U-NEXTの特徴

  • 見放題作品数No.1(※GEM Partners調べ/2025年1⽉)
  • 毎月もらえる1,200円分のU-NEXTポイントで最新作品を視聴可能
  • 映像作品以外にも雑誌やマンガも利用可能
  • U-NEXTポイントを利用して映画館クーポンの発行が可能

U-NEXTに登録する方法

  1. U-NEXT トップページから、「31日間 無料体験」ボタンを押します。

  2. 「今すぐはじめる」ボタンを押します。

  3. カナ氏名、生年月日、性別、メールアドレス、パスワード、電話番号を入力し、「次へ」ボタンを押します。

  4. 入力内容を確認し、無料期間が終了した際の決済方法としてクレジットカード情報を入力し「利用開始」ボタンを押します。支払い方法として楽天ペイ、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払いを選択することもできます。

  5. これでU-NEXTの登録が完了です。続いてファミリーアカウントを追加することもできます。

U-NEXTを解約する方法

  1. U-NEXT にログインしている状態で、トップページ左上のメニューボタンを押します。

  2. メニューから「アカウント・契約」を選択します。

  3. 「契約内容の確認・解約」を選択します。

  4. 「解約手続き」を押します。

  5. 画面をスクロールして「次へ」ボタンを押します。

  6. 画面をスクロールして、「注意事項に同意する」をチェックし、「解約する」ボタンを押します。

  7. これでU-NEXTの解約手続きが完了です。

DMM TV

正午なり

DMM TVで、『正午なりはレンタル配信中です。
DMM TVでは登録時に550ptのポイントが付与されるため、ポイントを消費してお得に視聴できます。

配信状況無料期間と料金
レンタル
初回14日間無料 550円(税込)
今すぐ観る
月額料金無料期間見放題作品数ダウンロード同時再生可能端末数ポイント付与
550円(税込)初回14日間無料15,000作品以上可能1端末550pt 付与

DMM TVに登録する方法

  1. DMM TV トップページから、「30日間無料トライアル!」ボタンを押します。

  2. 「まずは30日間 無料体験」ボタンを押します。

  3. DMM.comのアカウントをお持ちの方はログイン、お持ちでない方は「新規会員登録」ボタンを押します。

  4. メールアドレスとパスワードを入力し、「認証メールを送信する」ボタンを押します。

  5. 受信した「DMM:会員認証メール」の本文にあるURLを開きます。

  6. ページをスクロールし、無料期間が終了した際の支払い方法としてクレジットカード情報を入力し、「次へ」ボタンを押します。支払い方法としてキャリア決済やDMMポイントを選択することもできます。

  7. 入力内容を確認し「登録する」ボタンを押します。

  8. 「はじめる」ボタンを押します。これでDMM TVの登録が完了です。

DMM TVを解約する方法

  1. DMM TV にログインした状態で、トップページからアカウントメニューを開きます。

  2. メニューから「会員タイプ DMMプレミアム」を選択します。

  3. ページをスクロールし、「DMMプレミアムを解約する」を押します。

  4. ページをスクロールし、「解約手続きへ進む」ボタンを押します。

  5. アンケートに回答し「次へ」ボタンを押します。

  6. 続きのアンケートに回答し「次へ」ボタンを押します。

  7. 続きのアンケートに回答し「アンケートを送信して次へ」ボタンを押します。

  8. 再び画面をスクロールし、「解約手続きを完了する」ボタンを押します。

  9. これでDMM TVの解約が完了です。

正午なりの作品紹介

正午なりのあらすじ

東京で暮らしていた青年・忠夫は、生活に馴染むことができず故郷の信濃大町に帰ってくる。そして、久しぶりに再会した親友・哲治にスナックへと誘われ、忠夫はそこで働くあけみに一目惚れする。そんな日々を送るなか、忠夫は自分の居場所を見いだせず…。

正午なりの監督

後藤幸一

原題
製作年
1978年
製作国
日本
上映時間
103分

『正午なり』に投稿された感想・評価

金田賢一!!いたなあ~。懐かしい。いつの間に映画やドラマに出なくなってしまったんだろう・・。

70年代のATG作品の主演を務める若手俳優にしては、異例とも言える、柔和な雰囲気で典型的なイケメンタイプの彼が本作に抜擢されたのも、作品のテーマを考えると至極納得が行く。

本作を貫くテーマが女性不信に陥った田舎暮らしの青年の煩悩・・もっとハッキリ言ってしまえば、抑制が効かなくなる性欲の行き場一本に絞られているので、一見理知的で真面目そうな金田賢一演じる主人公の青年が終盤になっていきなりあのような行為に及ぶのは、ギャップとしては大いに有り。

東京で付き合っていた女性と別れ傷心のまま長野の田舎の実家に戻ってきた主人公。作品内では触れられないが、元カノとそれなりに酷い別れ方をしたのか年相応の旺盛な性欲はあるものの、どんなに美しくとも水商売の女性と付き合うのには抵抗感があったりと、付き合う女性に対して彼なりのこだわりがある様子。

主人公の親友は、それとは対照的に自分の欲望に実に忠実に従い行動をする性格。(この役を演じた役者さんが、またいい味を出している!)

ATG作品にしては、そこまでドラマチックな展開は起こらぬままストーリーは淡々と進んでいくが、終盤10分でいきなりの急展開。「正午なり」のタイトルは、まさにこの瞬間を指すのだな。

今の時代に鑑賞すると、何と浅はかな・・と思うかもしれないが、作品が制作された1978年の長野の片田舎を想像してみると、当然、パソコンもSNSや出会い系も無く、レンタルビデオも登場する以前の時代なので、血気盛んな若者の性欲を満たすものが、せいぜいエロ本くらいしか存在しなかったと思えば、主人公が劇中で度々見せる、女性なら絶対引くであろう変態とも受け取れられかねない異常行動や、クライマックスで彼が及ぶ行為にも、まあ理解出来ないわけでもない。

そういう意味でも、やはり、この役どころでは、永島敏行ではなく、より都会的でスマートなルックスの金田賢一だからこそ成立するというもの。

長野の美しい山並みや澄んだ川や湖、青い空、真夏のギラギラ光る太陽といった自然の描写がいい。

手塚理美が出演していたとはエンディングロールで知って驚いた。終盤のあの役どころの少女かな?欽ちゃんこと、萩本欽一が普通に役者として出演しているのもビックリ。原田芳雄は、美味しいところを全部持っていくので、やはりズルい。
邦画傑作シリ-ズ~
都会生活につまずいた忠夫(金田賢一)が故郷に帰って来た。幼なじみの哲治とは深い友情で結ばれているが、哲治の見合いからヒビが入る。
やるせない青春映画。

主人公はいいやつなんですけど、田舎で悶々としてしまい…ある事件に!

僕のこの映画最大の注目は美人女優の結城しのぶさん👧で(超タイプ)❤️❤️です。
この映画で裸を見れるとは思ってなかったので~僕のテンションはマックスになりました。 他に結城しのぶさんは「蘇る金狼」でも ほんの少しオッパイが見えてました。後、石立鉄男のドラマ「三毛猫ホ-ムズ~」でも少し脱いでたような。他では天知茂の江戸川乱歩シリーズもだったかな?忘れました。 この映画ではハッキリ脱いでました。(゚∀゚)興奮です!😍💓

この主人公は僕と同じで結城しのぶで悶々としてしまいます。可哀想な奴で同情しましたよ。

僕もこんな田舎で彼女も居なく悶々としてたら、同じようになってたかもしれない。しないとも言い切れない。
色々と考えさせられた名作ですよ~。
4.5
「正午なり」

〜最初に一言、ATG映画の数ある青春作品の中でもすこぶる傑作のー本である。この映画には青年の欲望、不満と欲求、それら全てをオートバイによるイメージが展開される東陽一監督の「サード」を彷仏させる作品でもある。まだ生温かい〇〇と性行為をする迄の過程をグロテスクに描いた青春の傑作だ〜

冒頭、湖畔から小舟が到着する。一人の青年が手錠をかけられる。都会の生活に失敗した彼は、故郷に帰り、自分の生活を見出そうとする。キャンプ、唯一残った男友達、近くのバー、女と男。川辺の強姦。今、彼は欲望をむき出しにする…本作は芥川賞作家、丸山健二の同名の原作を映画化したもので、脚本は漫画家として活躍する福地泡介、監督は黒木和雄の助監督をつとめてきて、この作品がデビューとなる後藤幸一で、一九七八年のATG作品の青春映画の中では上位に来るほど好きな映画であり、久々にDVDボックスのー枚から鑑賞したが素晴らしいの一言だ。「サード」「遠雷」その他多くの青春映画があるがこれは個人的にはめちゃくちゃハマったー本だ。主人公の金田賢一は身長一八三センチで、この映画を作る昨年には八ミリで一時間三〇分の青「春の証明」を制作し監督している。本作の撮影時はまだ十七歳で成城学園高校二年在学中のバレーボール部に所属していたそうだ。顔つきも非常にハンサムである。

さて、物語は都会に疲れた青年は故郷の田舎へと戻る。彼は童貞である。実家に戻って家電屋の仕事を見つけ、家にその家電を持って帰り修理する日々。母親は彼の痩せた体を見て嘆く。両親とはうまくいってないようだ。ほとんどの親友たちは東京へ行き、唯一残っていた地元の男友達とバーに通う日々。そこに1人の女がいる。だがその女には男がいる。近くの川辺ではテントを張ってキャンプを楽しむ若者たちがいる。性欲のはけ口になっている。彼はつまらない日常に苛立ち、バス停でたまたま見かけた牧場の女性を追いかけて強姦する…と簡単に説明するとこんな感じで、青春映画の傑作である。

いゃ〜、冒頭の湖畔から小舟で運ばれてきた主人公に手錠をつけられた瞬間に音楽とともにタイトルが出現し、森の中を三六〇度回転し続けるカメラのカット割の多さに脱帽する。なんともかっこいいスタートだ。いったい彼に何が起きたのかと言うクライマックスから始まるファースト・ショットである。久々に見返したがやはりこの映画はアートシアターギルドの中でも群を抜いて傑作だと思う。やはりレイ・デイビスの作り出す音楽は素晴らしい。それに土砂降りの中、雷が雷鳴し、森を爆発させるシーンをひたすら濡れながら歩く青年の情念とも言う目つきも印象的である。都会の生活に失敗した青年が故郷に帰り、そこで自分の生活を見出そうとする姿はたまらなく感情移入できる。そしてまだ手渡しだった時代給料が、それをお袋に全て渡そうとするが、お袋がいらないと断る際に、封筒からお札を数枚取って残りをお袋の割烹着のポケットの中に入れ込むシーンも非常に印象的。

どってことないシークエンスなんだけど、母親が息子の裸(風呂場で背中を洗うシーン)を見て、お前痩せたなと言う一言とお前が良ければここにいればと言う言葉に胸が痛くなる。そんでいまどきの若者は絶対聴いたことがないと思われの福島邦子の"スロー・ダンサー"が一瞬ラジオから流れるんだけど、もうテンション上がるほどかっこいい曲なんだよ。ちなみにiTunesとかにないからYouTubeに落ちている音楽を聴くしかないんだけど、さっさとダウンロードできるようになって欲しい。ほんと名曲なんだよね。ほんと一瞬しか流れてこないんだけど素晴らしい名曲だよ。それと八神純子の"みずいろの雨"も一瞬レコードから流れる。にしてもさ、わりかし質素な青春映画だけど、原田芳雄が出ているから一気に濃くなる。このときの兵庫県出身役者で主人公金田賢一すごいハンサムだと思う。

クライマックスの欲求が溜まった主人公の青年が森の中を少女を追いかける場面での手持ちカメラの臨場感たまらない。そして川に出て水しぶきがカメラにかかる大迫力、最高である。そしてあのオチ…。この顔はかっこいいのに、下半身に性欲が満ちあふれていて、歩き方がぎこちなく、金田賢一演じる青年の存在感があまりにも醜く描かれている。だが、それがとても良いのだ。アンバランスな感じがこの映画の救世主になっている。この映画を見ると彼がとにかく歩くシーンが多く挿入されている。まさに異様な感じで歩く彼の印象は強い。同じ青春もので「サード」(ATG)と言う東陽一監督作品があるが、それも祭りのイメージが挿入されているが、本作にもオートバイのイメージが入っていた。この不安定な青年の感じと、そのイメージがリアリティを支えている。これが後藤監督の処女作と言うのだからびっくりする。基本的に青年とオートバイのイメージが、彼の内部で常に繰り返されているのがわかり、カットバックの視点も非常に巧妙である。アートシアターギルドの中でもまさに時代的に新しい作品が生まれたと言えるだろう。今までにないようなテーマがきちんと入っている青春映画だ。

それに、編集のリズムと言うことに関して言えば、前半の短いエピソードを積み重ねてストーリーを展開させると言う構成ではなく、あえて並列的に置いていって、そういう状況の中で主人公を追い詰めてラストへと引っ張っていくと言うふうにしているところも良かった。だから主人公の存在感が非常に前面に出てきているんだと思う。彼の行き場のない感情がにじみ出て、視覚的に徐々に見えていることがこの映画の大事なポイントだろう。その思いが自分の内部へと入っていく設定のため、彼が待ち望んでいる自由の象徴と言うものがいつ果たされるのかというのが主に観客が共鳴できるところだと思う。だからあのイメージでオートバイが入り込むのはそのためである。彼が何をしたいのかと言うのをイメージとして写し出されるのだ。この都会から戻ってきた田舎町でのー連の物語が。私がこの映画をすごく気にいった理由のーつに、青春映画であると言う以前に、ダサイ青春であり、惨めたらしい主人公が写し出されているからだ。

それは青春映画の原点とも言うべきものである。当時の日本はあのような青春が大半を占めていたのではないだろうか。スタイリッシュな人生でもなく、かっこいい自分でもなく裕福でもない。挫折して故郷へと戻ざるを得ないそういった惨めさがこの映画にはにじみ出ているのだ。そうするとこの作品も七十年代と言うことになると、長谷川和彦の「青春の殺人者」橋浦方人の「星空のマリオネット」そして本作が青春のあり方がある意味でバトンタッチされてきたと言う感覚がしてくるのだ。実際に私の大好きな監督黒木和雄もそう言っていたと思う。この映画冒頭のシーンからしつこいまでに雨の描写が映されるが、天候は晴れてばっかで全く雨が降らなかったため、八月末に撮影が終わってから雨のシーンだけ四日間、夕方五時から六時までやったそうだ。それから確か公開当時に黒木と後藤が対談していた中で、この主人公は監督自身の青春に忠実にとっていたと確か言っていたと記憶する。

それにしてもこの映画ヒッピーみたいな連中が川辺でキャンプするんだけど、そこに主人公がー人孤独感を放ちながらたたずむのはすごい演出だと思う。それと都会からこっちへと来ている設定だが、東京の描写が一切写し出されないのも監督のこだわりだと感じる。ラストの河の移動はかなり大掛かりだったと思う。川を渡っての移動撮影だったため、レールを引き始めて、撮影するのはかなり苦労したんじゃないだろうか。結果カットの息があのくらい長いと迫力に満ち溢れたんだろうなと。しかし金田は移動車とぶつかって怪我をしたらしく、本当に大変だったみたいだ。実際に日活の人に応援に来てもらったと言っていた。さて、この映画は、東京で失恋した高卒の若い労働者である主人公の青年が田舎へ戻ると言う決心をして荷物をまとめるところから始まり、列車に乗って田舎の駅に着くまでの長い描写がうかがえるが、実際に東京でどのような失恋もしくは失恋ではないのかもしれないと言う謎に満ちたここまでのいきさつが伺えないのが本作である。

しかし田舎町に戻って、同級生の男に対し、女はいつも逃げてしまうと言う発言をしているため、失恋だったんだろうなと私は勝手ながらに思う。その男も実際に女に逃げられてしまいなぜ俺から逃げていったのかがわからないと自問自答するのだ。主人公の男の東京での生活が曖昧に描かれているのがポイントだ。同じくギルド映画で斉藤耕一監督の「津軽じょんがら節」と言う傑作があるが、それも東京(東京だったか忘れたがとりあえず都会であることは間違いない)でやくざと刺し違えて田舎へ逃げると言う物語だったが、どのようにヤクザと刺し違えたのかが描かれていなかった。そこも曖昧なのだ。しかもそのヤクザは途中でその田舎に…これ以上言うとネタバレになるため言えないが、そこに対しても謎が大きく残る。というか曖昧に帰結するのだ。さて話を本作に戻すと、主人公の青年は田舎へ戻ってきて、父親と母親からなぜ舞い戻ってきたかと言うことを聞かれても無口のまま答えない。

さらに町役場に勤めている叔父から就職のために町会議員宛の紹介状を書いてもらっても、それを破り捨てる始末である。後に、街の電器店でテレビの修理の仕事を発見するやいなや、そこに通いたくないがために、テレビをわざわざ山の中まで運んで自宅で修理すると言う条件で引き受けるのだ。そうすると、彼は相手に頭を下げると言う行動にうんざりしているのか、反発しているのか、人との関わりを避けているように感じる。そうするとこの時代からー種の在宅勤務いわゆるテレワークと言うものが、あったんだなと感心してしまった。それに彼はいとも簡単に機械を直してしまう修理の技術を身に付けているのだ。さらにこの映画は現代にも通用する田舎に若者が全くいないと言う現状も写し出されている。といってもそこにテーマを絞っているわけではないが、主人公が唯一学校時代の友達である一人の男が現れるが、それ以外は全く出てこないのだ。と言う事は、その男友達以外の他の学生時代の友達はみんな東京へ出て行ってしまったと言うことが暗示的にわかる。しかもその唯一残りの男友達も、東京に出たがっている感じだし、田舎に若者がいない状況も、この時代からあるんだなと思い知らされた。

主人公の男が猛烈に女とセックスをしたいアピールをしているのだが、実際東京でセックスする前に女に逃げられてしまったのだろうか、そのリベンジを田舎でやろうとしているのか、それはわからない。しかしながら、キャンプ場の若者たちの荒れ果てた生活を見ていると、彼自身は、そういう奴らと僕が求めている性行為は同じようなものではないと差別化しているようにも感じる。だから原田芳雄演じるあのいかつい男の女性関係に対してどこかしら怒りを持っていたのがわかる。だからキャンプ場の川辺で、健康的な体をした一人の女性が寝転んでいて、日差しを浴びている隣に湖から上がってきた主人公の男が横に寝始めると何ジロジロ見てんのよと嫌われるのだ。それにむしゃくしゃして、そこからバス停とへいき、この田舎町からまた喧騒とした都会へと戻ろうとするシーンが出てくる。そこで彼は天使に会うのだ。その天使こそ彼が後に強姦し〇〇してしまう、運命の歯車を狂わせていく瞬間なのだ。彼からすれば魔がさしたで終わる話だから、女性からすれば魔がさしたどころの話ではないと言う感じだ。

さて、ここからがこの映画の面白いところである。その男が彼女を強姦するまでのプロセス、森の小道をひたすら追いかけて声を上げながら逃げ惑う女性を必死に追いかける主人公は、川辺のゴツゴツした岩に転倒して彼女が〇〇してしまうのだ。これは果たして殺人になるのかどうか、しかしながら弁明することも非常に困難である現状を見ると、どういった事柄がこの後進むのか、ここで観客は色々と頭の中をよぎるのだ。あれ以上追いかけなければこのような事態にはならなかった。なったとしてもそこで彼女を助けるもしくは誰かを呼ぶなどすれば良かったものの、彼はなんと〇〇を犯すと言う非人道的なことをするのだ。それもこれも欲求が溢れ出していた結果なのだ。それに青春映画にもかかわらず主人公の男と女性がデートするような描写も一切ない。あとどこかしらエリア・カザン監督の「草原の輝き」などを思い出してしまう。若者たちにつきまとう狂気な描写が良かった。

それからその男友達と町の小さなバーに行ってあけみと言う女性のことを気にかけるが、彼女の家に行ったら、原田芳雄演じる男がいてショックを受けるあたり、非常に彼はセンシティブな内面を持っているんだなと思った。そういえばもともと黒木和雄の助監督をしている後藤が本作を撮りあげたが、黒木も中島の脚本による「祭りの準備」をギルドでとっていた。今思えば、小林脚本による同じくギルド作品の「新・人間失格」も太宰治を下敷きにしながら津軽で過ごした自らの青春の劣等感を表現した作品もあったな。この映画ですごい強烈だったのが、主人公の男の性的な妄想だ。牧場で働く三人の女の部屋を覗きに行き、彼女らの枕みたいなものを抱いて性を感じているのがすごかった。しかもあの覗く瞬間の顔つき目つきは後のアートシアターのプレスシートの表紙にもなっていた。

にしても、童貞である彼がまだ生温かい女の体にぶちこむと言う感覚が果たしてどういったものなのだろうか、全く以て想像がつかない。ハンニバル・レクターも真っ青なほど恐怖の瞬間である。やはり人間内面にあるモヤモヤをずっとため込むとある種何かをきっかけに一気に爆発するんだなと思った。それが牧場の娘の運命を地獄絵へと押しあったのだ。このセックスの行為の中に、彼の青春のエネルギー、そして快楽の全てが注ぎ込まれたんだなと思う。長々とレビューしたがこの作品は非常にオススメできる。まだ見てない方はぜひお勧めする。

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