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パーフェクト・センスのYOKのレビュー・感想・評価

パーフェクト・センス(2011年製作の映画)
3.4
それまであって当たり前だった五感が突如なんの前触れもなく理由も分からず順に無くなっていくって、考えたら普通に怖くて震えた。

悲しくなって嗅覚を失い、怖くなって味覚を失い…気持ちが原因ならそれをどう防いだらいいのか、防ぎようがないじゃないか、って絶望すら覚えるよね。そんでもって映像が綺麗だからこれまた切なさと儚さがすごいんだよなー!ギャップー!

失って失ってまた失って、最後に残ったものこそがその人にとって一番大切なものなんだよ、って受け取った。人と人との繋がりとか愛とかそういった、物じゃなくて最初から備わっていたモノ。

段々状況は悪くなっていくのに逆に世界は輝いて大切なものに気がついて、ついに暗闇がやってくる。それでも何とかして触れ合おうとするのは本能なんだろうな。映画を観ている私からしたらバッドエンドなんだけど、映画の中の人はラストみんなニコニコしていて複雑な気持ちというか、なんとも言えない気持ちになった。

経験しないと分からない感覚なんだろうなと理解出来ても、自分の身に起きたらだいぶ嫌なので、人と関わることの大切さを意識するようにしよう思います。
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