百年恋歌のericoのレビュー・感想・評価

3つの時代を舞台にしたオムニバス映画。主演は3作とも、スーチーとチャン・チェンが演じる。
あくまでストレートなチャン・チェンに対して、スーチーは作品ごとに佇まいを異にしており、女性の奥深さを感じる。1966年を舞台とする、ノスタルジックな1作目が好き。相手の手に触れるかどうか、二人のその微妙な距離、繊細な衝動に胸打たれる。
「煙が目にしみる」や「rain and tears」といった名曲が、台湾のねっとりした暑さにも妙に似合う。映画は美しく始まり、そして終わる。