侵入者

トリニダーゴでアメリカ人画家の死体が発見される
当初は自殺と断定されたが、他殺であると直感した彼の妻クリスは、警察の協力を得てスパイ団に近づくが……

リタ・ヘイワースの歌とダンス
ドレス姿も素敵でした

捜査

ヤツらが怖いです

人間模様
ロマンスも絡ませます

ハラハラドキドキさせてくれるサスペンス映画であり、リタ・ヘイワースの歌と踊りも堪能できる「リタ・ヘイワース眼福サスペンス」。

共演は、ノワール映画に欠かせないグレン・フォードなど。
ヴィンセント・シャーマン監督作品。

原題は『Affair in Trinidad』というロマンティックであるが、邦題は『醜聞（スキャンダル）殺人事件』とされており、内容は殺人事件も起こってハラハラするし、ロマンティックでもあるし……なので、原題でも邦題でも違和感はない。

トリニダードの波止場で死体が発見される。警察はその場で「自殺だ！」と言い放つが、検死の結果は殺人であった。
殺されたのはニール・エメリーという画家。⇒直接映らないので誰が演じたかは不明。
警察など関係者が、殺された画家の妻に「夫の死」を伝えに行くと、画家の妻は酒場で踊っている。これがリタ・ヘイワース。画家の妻クリスを演じる。酒場で踊っている歌が「♪チキチキブン　チキブン……」などと面白い歌詞で、それに合わせて踊るリタ・ヘイワースも上手いし色っぽい。この踊りは、『ギルダ』の踊りにチョット似ている気がした。長くて黒い手袋を脱ぐあたりも含めて…。

そんな時、殺された画家の兄（グレン・フォード）がトリニダードにやって来る。弟から手紙をもらったのだ。しかし、到着したら「弟の画家は自殺した…」という審理をしていて、兄は弟の自殺を信じない。独自に犯人探しを始める。
そして、この兄（グレン・フォード）が画家の妻クリス（リタ・ヘイワース）と恋仲になる。クリスは、夫を殺したと思われる怪しい実力者＝資産家フェビアン家のパーティに行って、真相を突きとめようとする。
このパーティでも、夫を亡くしたばかりの寡婦であるはずのリタ・ヘイワースは歌って踊る。それが、とても明るくて上手い…😄笑

リタ・ヘイワースが秘密の部屋に忍び込む場面などは、「見つかるのでは？」とハラハラさせられる。しかも、その部屋から逃げ出す時に、彼女の持ち物と分かる物を部屋に忘れる…というお約束的な出来事もあり🤣ww

殺人事件の真相など回収できていない点もあるが、それなりに楽しく観ることができたリタ・ヘイワースのファンサービスたっぷりのサスペンス映画であった。

ヘイワースの成熟たっぷりな色気が、より一層緊張感を増している。

興味を惹かれるのが一切登場しない自殺したヘイワースの夫というところも作り手のうまさを感じる。

グレンフォードは最初こんなサル顔がなんで女神の相手役を多く勤めているのだろうか？思っていたが、特に決断の3時10分を観て以降、大好きな俳優になった。この映画でもヘイワースとの相性は抜群！

たぶん私生活でも懐の深い人だったんだと思う。知らないけど（笑）


ただハイライトはやっぱりヘイワースのダンスシーン。エロすぎる。