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バーレスクのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

バーレスク(2010年製作の映画)
4.2
『もうちょっと観たい!そこで終わらせる音楽的美学♪♪♪』

日本のに飽きたらずフロリダ、カリフォルニアのディズニーに2回ずつ行った。でも日本の“SEA”が一番好き!それは「ビッグバンドビート」があるから゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚いや、もちろんそれだけが理由ではないんだけど、それ位あのアトラクションにおける“ワンデイパスポートこれだけで元取れてます感”は半端ない!特に“Sing Sing Sing”でのライブとしてのカタルシス、エモーショナルな衝動は特筆に値する。そして、そのSHOWのもうひとついいところは30分という尺にも理由があると思う。

この『バーレスク』。端的に言うならば俗にいうミュージカル映画。ただ他のそれと違うのはこの映画を“唄”が主導するというところ。ここが評価の分かれどころかとも思う。正直、初見の際はそこにミュージカル映画としての物足りなさを感じたのも事実。ただ、この映画、『シカゴ』などと比べると頑なな所が一点。あくまでも楽曲を舞台となる店のステージ上でのSHOWの中で見せる。これはハンディとなりうる。しかし、その分そのパフォーマンスがミュージカル映画にありがちな空想の中での絵空事ではなく、実際に歌い演じているのだという何よりの説得力になっている。

クリスティーナ・アギレラは、本当に圧倒的な歌唱力を持っている。だから、ライブDVDも2本持っていたけど、まさか映画でもこんなに映えるとは驚いた。中盤でのマイクを通さない歌唱シーンは本当に鳥肌が立つ。前述した通り、ミュージカル映画としては物足りなさを感じても仕方ない映画。でもそれは仕方がない。この映画の本当の主役は“唄”なのだから。

だから、この映画のハイライトはシェールとアギレラのバラードが2曲続くところ。本当に心に響く歌声。バンドでボーカルをやっていたからなのか、どうしてもそうなるのだが、やはり“唄”に気持ちが揺さぶられる。

ただ、ここはあくまでハイライト。クライマックスは別にある。それは“Show Me How You Burlesque”♪ライブにおける本編ラストを飾る役割をしっかり果たしている。ボーカルとブラスのコール&レスポンスはそれに相応しい熱さを放っていて、胸の鼓動が高鳴る。

物語的にはベタベタ。オチもとってつけたよう。でもそれでいい。そこじゃないんだもん、この映画に感じるところは。それにしてもトゥッチはどんな映画に出てても光るなぁ(*´-`)そして、クリステン·ベルのツンデレ感は素敵すぎるなぁ(’-’*)

で、話を「ビッグバンドビート」に戻すと、30分という尺における終わった時の“もうちょっと観たい!”という気持ち。そう思うその気持ちがまた感動に繋がっているわけです。だからこの映画もまた、沸点に達した瞬間の閉幕が最高に決まってる(o^-')b !
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