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モテキのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

モテキ(2011年製作の映画)
4.1
『愛することにかけては、女性こそ専門的で、男性は永遠に素人である』

👆これはオープニングで語られる、三島由紀夫の言葉。この言葉の通り、自分を含め男というものは、いつまで経ってもいくつになっても愛することにはどこか浅はかで素人的。女性のその包み込むような大きな愛には到底叶うわけがないものだと思う事があります。


ドラマ版から観てました。それまでは正直、テレビ東京のドラマってほとんど見た事がなかったのですが、これがすごく面白かった!ドラマの内容はというと、いわゆるモテない草食系の主人公、藤本幸世にある時“モテ期”が到来して…というお話。早口でまくし立てる心の声と、女性との接近におけるあたふたがとても面白かったです。モテない男子の“ならでは”は、共感と共に女の子の事で頭がいっぱいだった“あの頃”を思い出します(*´-`)中でも満島ひかり演じるいつかちゃんと事に至りそうになる、あの若さゆえの衝動表現は素晴らしかったです。

この映画版では、新たな女性陣との恋模様が描かれます。奥さんと映画館で観ましたが、この劇場版に関しては途中の幸世のある行動が男として、クソ最低すぎて引きました。でも観るごとに、あの行動も含めてリアルさを感じるようになりました。そう、男の浅はかさと素人さというものを。

長澤まさみ演じるみゆきとの恋のゆくえがこの映画のメインになるかと思うのですが、このみゆきのほのかに、でもダイレクトなエロさはヤバイ。外で飲んだ後、部屋で気づけば自然と指が絡むあたりの“あるある感”はあいかわらずこの『モテキ』はウマイ!

そしてもうひとり、るみ子。彼女との意気投合B'zカラオケが微笑ましくも、翌朝の彼女から微かに感じられ始めるその“重さ”。想いが重い女性ならではの、あのヒステリック表現には鳥肌立ちそ…((( ;゚Д゚)))

主人公の恋におけるアップダウンを、たくさんの“唄”で彩る演出が冴えていて、Perfumeとの「Baby Crusing Love」におけるミュージカル風シーンなんか最高に素敵゚+.゚(´▽`人)゚+.゚ジュディマリの「LOVER SOUL」の使いどころも最高にハマっていて、ありゃああなるわ!

あと、リリーさん演じる上司のキャラは最高(((*≧艸≦)「なんてな!」のタイミングはムカつきつつ、笑える。でも、この上司がいいこと言うんだ、また。「彼氏がいないってことは世界中がライバルだ。でも、彼氏がいるってことはライバルがたった一人ってことなんだよ!」は本当に最高にカッコいいぜ、アンタ!

エンタメで楽しかった前半部からすると、最低な行いの後は物語的にもやや辛い展開。一発奮起したつもりも、彼女からの“それで?”に女性の怖さが表れてる。その決意が中途半端なら、女性はそれを見抜く。男なら、本気の決意を!さてさて、幸世の恋のゆくえはいかに!?( ・∀・)ノ

『初めから妥協を考えるような決意というものは本物の決意ではない』三島由紀夫


るみ子さんと一緒に牛丼食べ行きたいな(*‘ω‘ *)あのシーン見たらば彼女にも惚れちゃうのよ、我々男というバカな生き物はね(’-’*)💞
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