abee

シンデレラマンのabeeのレビュー・感想・評価

シンデレラマン(2005年製作の映画)
4.5
【こんなにも厳しい世の中に
例えば命を落としたとして
戦う意味はあるんじゃないだろうか?】

先日、「ビューティフル・マインド」を再鑑賞致しまして、そういえばロン・ハワード×ラッセル・クロウ作品でこれ観てなかったと思い出し、「ビューティフル・マインド」の感動冷めやらぬうちに観るべきだろうと思い鑑賞しました。

やっぱり良いですね!

めっちゃ感動しましたね!
「ビューティフル・マインド」ほどではないとはいえ。
後半に向けての盛り上がりは「ビューティフル・マインド」より「シンデレラマン」の方が上でしたね。

歴史上有名な「世界大恐慌」の真っ只中に活躍したボクサー、ジェイムズ・J・ブラドックを描いた伝記映画。

市民が飢えに苦しむ中、奇跡的な復活を見せたブラドックの活躍は絵に描いたようなヒーロー物語なのですが、窮地にはいつでも這い上がるために道しるべとなるシンボルが必要。
そういう担ぎ上げられたヒーローの典型ですね。

ヒーローが戦う理由はいつも後からついてくるものなのかも知れません。
例えばその理由がお金のためだったとして、市民は戦うブラドックに自分を重ねて未来を見ます。
そして彼は市民のために戦っていて、彼が試合に勝つたびに希望を見出します。

それはブラドックにとっても同じで、最後は決してお金のためだけでは無かったはず。
彼に戦う理由を与えたのは、家族だけじゃないのでしょう。
この戦いは自分たちのためだけのものじゃない、それが分かっているから妻は泣きながら、戦いに向かう夫を見送ったのではないでしょうかね?

最後のマックス・ベアvsブラドックの試合はとんでもなく見応えがありますよ‼︎
手に汗握るとは正にこのことですな。
ボクシングには詳しくないですが実際の試合を観てるかのようにハラハラしながらブラドックを応援してしまいました。

ということで、ロン・ハワードの伝記ものは良いですねぇ。
次はまた伝記もので「RUSH」を観ようかなぁ。
abee

abee