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男はつらいよ 私の寅さんのkazu1961のレビュー・感想・評価

男はつらいよ 私の寅さん(1973年製作の映画)
3.8
▪️Title :「男はつらいよ 私の寅さん」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1973/12/16
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-285 再鑑賞
▪️My Review
☆シリーズ第12作、今回のマドンナは岸恵子
いつも寅さんのことを心配しているさくら達が旅に出て、寅さんが留守番するという前半は、お馴染みのパターンを逆転させていますね。しかし、寅さん、子供ですよね!!何かにつけて寅さんに反発する画家のりつ子に岸惠子、その兄で、寅さんの無二の親友に前田武彦、さらに恋のライバル出現か? とハラハラさせる、キザな画廊経営者に津川雅彦と、ベテラン陣を配しています。果たして寅さんはりつ子のパトロンになれるのか? 終盤に流れるショパンの「別れの曲」が深い印象を残します。
恋に浮かれる寅さんの喜怒哀楽と、笑える小ネタが全編に散りばめられ、ポップで楽しい印象の作品。回を重ねるごとに濃度を増してきた人情味はいよいよシリーズの主調になり、初期作品とは明らかに質感の違う映画に。人情味と奔放な寅さんのバランスが良くなりましたね。シリーズ最高の観客動員数を誇る作品です。

ロケーション
● 九州 とある連絡船
● 大分県 国東市 大分空港
● 大分空港/ホバーボート
● 大分県 大分市 高崎山自然動物園
● 熊本県 阿蘇郡 小国町 杖立温泉 山水荘
● 熊本県 阿蘇郡 小国町 下城/天然記念物・下城の大イチョウ。
● 熊本県 阿蘇山/観光バス
● 熊本県 阿蘇郡/温泉宿
● 熊本県 熊本市 熊本城公園
● 熊本県 阿蘇郡 阿蘇山火口近く/阿蘇不動尊。

▪️Overview
寅さんが久々に柴又に帰ってくると、折悪しくとらや一家は、九州旅行の準備中。留守番を買って出たのは良かったが、連日の寅さんの電話にうんざりした一家は、旅行を切り上げることに。小学校時代の親友・柳文彦(前田武彦)に再会した寅さんは、その妹・りつ子(岸惠子)と大げんか。寅さんのことを「熊さん」と呼ぶりつ子に、「キリギリス」のあだ名をつける寅さんだったが…

松竹映画『男はつらいよ』シリーズは、山田洋次原作・脚本・監督(一部作品除く)・渥美清主演で1969年に第1作が公開され、以後1995年までの26年間に全48作品が公開された国民的人気シリーズです。69年8月27日に第1作を公開したことから、シリーズの歴史が始まりました。83年、“一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ”としてギネスブックに認定。日本中から愛される作品として、渥美清さんが亡くなるまで作り続けられました。このシリーズは原則としてお盆と正月の年2回公開されたが、お盆公開の映画の春から夏への旅は、南から北へ、正月公開の秋から冬への旅は、北から南へ旅することが多かった。画面に映し出される日本各地の懐かしい風景が、シリーズの魅力の一つでもある。
観直して、往年の大俳優の若い頃が観れるのも楽しみですね!!
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