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火垂るの墓のbluestarのレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988年製作の映画)
4.0
観たときは、衝撃的でした。あまりに救いがない結末。その戦争がもたらす悲惨さをオブラートにも隠さずアニメ化することができたことに。
幼い兄妹に無慈悲な大人たち。
戦争とは最も弱い存在に残酷だと、野坂さんも、高畑監督も知らせたかったのかと思います。

今日(2019.06.15)BBCの記事を読んでいたら、以下記事を見つけ、この映画についての海外からの反響について読みました。良い記事だったのでご紹介。

「火垂るの墓」 ジブリで最も暗い作品が今も持つ重要性
2018年04月16日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-43779881

以下、一部引用〜
“映画評論家で歴史家の故ロジャー・イーバート氏は、「戦争映画として最も偉大な作品の一つ」だと称賛した。”

“シンガポール国立大学・日本研究学科のリム・ベン・チュウ准教授は、「火垂るの墓」は現在でも色あせないどころか、重要性がこれまで以上に高まっていると指摘する。
リム氏は、「『火垂るの墓』が注目すべき映画なのは、さまざまなメッセージを含むなかで、命の大切さを強調している点が挙げられる。取り返しのつかない悲劇、戦争中の日本人が耐えなくてならなかった苦難を描いているが、観る人はなぜ第2次世界大戦が起きてしまったのかを自ら問う必要がある」と述べた。
「過去の日本の軍国主義を知ることも、映画中の出来事に対するより良い理解を助け、すべての戦争に対する一般的な人間感情を培う。それは将来の戦争を予防する、より効果的な方法になる」”
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