【ぜんぶ、夏のせいだ。】
夏の海辺はいいな。早く夏来ないかな。
自分の恋愛観を堂々と語り合う彼らの姿に、なぜだか乾杯したくなる。というか、もはやせざるをえない。
15歳の少女ポーリーヌと従姉マリオン。夏。別荘のある海辺。彼女たちとある4人との出会いから物語は展開してゆくが、これが面白い恋愛劇であり、かつ主人公ポーリーヌの「ちょっぴり成長ストーリー」となる。
出てくる主要キャラクターたちが好き。
ちゃんとした恋をしたことのない、焼けた小麦肌が魅力のポーリーヌ。
ダメ男に引っかかりがちな美人マリオン。
所帯持ちだがプレイボーイのハゲ、アンリ。
マリオンへの愛を実現しようと頑張る、マリオンの元彼ピエール。
海辺でポーリーヌに興味を持つ、イカした少年シルヴァン。
恋愛観を語る姿や奮闘したりこじれたりする姿は、思わず「おいおい…」とツッコミ入れたりしたくなるけど、なんだか一周回ってもはや抱きしめたくなる愛おしさを感じる。
大人たちや出会った同年代の少年の恋愛劇に振り回されつつ、ポーリーヌの一歩下がってみんなを俯瞰して学んでいくような感じが良い。
ラスト、車内で彼女がマリオン見せた笑顔はオトナの余裕感があって面白かった。
それにしてもポーリーヌ役のアマンダ・ラングレの自然少女感、すごく好感持てる。ぶっとしても笑っても、なにしても、かわいい!!!
エリック・ロメール監督作品は初めて観た。いいね、またいろいろ観ていきたい。