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魔の山のMTMYのレビュー・感想・評価

魔の山(1981年製作の映画)
3.6
24歳になる、技師のたまご、ハンスは、スイスのアルプス山脈にあるダボスのサナトリウム「ベルクホーフ」に療養中の従兄弟ヨーアヒムをたずねる。当初はわずかな滞在予定だったハンスだが、そこにいた傲慢な態度を見せつけるロシアの美しいショーシャ夫人に惚れ込み、自らも病気になって数年間そこに滞在することになる。だが、世の中には次第に戦争の影が見え始める。

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トーマス・マン原作の『魔の山』は未読。難しい難しいと言われ、きっと翻訳者によっては即挫折では?という恐怖心から読んでません…笑。
借りたのはVHSでしたが、上下巻仕様とはしらず、偶然<上>を借りてたので、観入ってた時に「上巻おわり」って黒背景テロップで突如打ち切られたときは、唐突すぎてドキッとしました。
全体としては140分の、長い作品です。
ただ、本のことをすべて汲み取ろうとすると、全然短いのかもしれないです。でもこの尺で十分に思いました。

この映画の主人公 #ハンスカストルプ というのは、そのスキー台みたいな鼻筋の端正な顔立ちからは予想がつかないほど、序盤からなかなかエネルギッシュでカオスな印象で、、原作を読んでる人には「イメージが違う」らしいです。

「死」と「生」の感覚というものを、人間はいつ、どう感じるのか。「愛」とは「生」きているからあるものなのか、それとも「死」があることがわかっている儚さゆえのものなのか。。

話はそれますが、『 #ビートパーミニット 』を観た時にエイズにかかって死に際のシーンで「彼を愛してたのは、彼が死ぬと分かってたからかも」みたいな、すんごい深いこと言ってたのを思い出しました。

「死」というものは不思議で、人間が1番避けたいものであると同時に、”それがあるからこそ”という魅了性のある概念が生まれることがあります。このサナトリウムに暮らす人たちもそう。「死を免れたい患者」でありなが、「死をそばにして生を感じたい患者」でもあり、
実はそれは、戦争を巻き起こし”たい”人間の世界の縮図でもあるのでは…嗚呼にんげんよ〜

深いですー
…わたしのパンパンな頭ではそう結論を出しました。

にしてもやっぱりあの、ハンス・カストルプのタンパク質のめちゃめちゃ長い口説きシーンは、、あれ原作もそうってことですよね?すごいですね…笑

イギリス版もあるのかな?そっちは短くてあんまり評価も良くはなさそうなので、これを観れて良かったです。

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