N.Y.からロスへと、護送中の民間機を囚人がハイジャック。阻止しようとする客室乗務員との死闘を描く。
舞台がクリスマスという事で、『ダイ・ハード』と『コン・エアー』を混ぜちゃったような印象。
序盤では、未申請の予備の銃だとか、乗客が持ち込んだスケボーだとか、いかにも後で活かされそうな小道具が登場するのだが、結局伏線としては機能しないのが惜しい。
主役のレイ・リオッタの、善か悪かはっきりしないミステリアスな部分を前半で捨ててしまって、ネタを早く割っちゃうのももったいない。
その結果、警察やFBI対犯人側との駆け引きを楽しむ『ダイ・ハード』タイプではなく、狂った犯人との闘争が主の『コン・エアー』寄りになっちゃったのが残念。
ただまあ、それは観てるコチラの勝手な期待が裏切られちゃったというだけで、娯楽映画としては優秀な方。トイレ中断する気が全く起こらなかった。
酔っ払った仲間同士で、ワイワイ突っ込みながら楽しむ分には最適。キラいな映画じゃない。