おらんだ

豆富小僧のおらんだのレビュー・感想・評価

豆富小僧(2011年製作の映画)
3.0
人を驚かせられない妖怪、豆富小僧。父親の見越し入道とケンカし、生き(?)別れた母親探しの旅に出た矢先、化狸に騙されて御堂に封じられる。ようやく出られた世界は200年後の現代東京。豆腐小僧は、妖怪を見ることができる人間の少女•アイに出会う。

ストーリーは完全に子ども向けだが、起承転結がしっかりしていて面白い。キャラクター(妖怪)もそれぞれコミカルで可愛げがあるので、小さな子どもと一緒に観る分にはぴったりかと思う。

声優陣が豪華。錚々たる面々が参加していて、随所で「あっ、この声って…」とピンと来る。しかし、それでいて違和感があまりないので良い。袖引き小僧以外。ちょっと捻くれた小狡い所のあるキャラクターなのだが、声だけがイケメンすぎる(笑)。

クライマックス以外での見所は、御堂に封じられて200年経った事がわかる描写。「バカな…。200年だぞ…。」と驚愕する事間違いなし(笑)。

最後は、それまでダメダメ妖怪だった豆腐小僧が勇気を振り絞る。それまで可愛いだけだったのが、少しカッコ良く見える。咄嗟に「男前豆腐」というワードが脳裏をよぎった。
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