まーしー

007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号のまーしーのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『007』シリーズの記念すべき1作目。
ジャマイカの英情報局長と秘書の殺人事件を調査すべく、「007」ことジェームズ・ボンドが現地に飛ぶ——。

1960年代の作品とは思えないクオリティの高さ。
前半はジャマイカを舞台としたスパイ映画そのもの。
後半は孤島を舞台にSF要素が詰まった展開。しかし、SFと言っても決して突飛な内容ではない。「放射能」、「月面ロケット」、「中国人科学者」など、今なら聞きなれた言葉のオンパレード。現在と比較しても遜色ない内容に驚きを隠せない。

初代ボンド役はショーン・コネリー。実は、彼が演じるボンドを鑑賞するのはこれが初めて。
スマートで色気があり、「かっこいい」の一言に尽きる。彼がボンドの、引いてはスパイのイメージを築き上げたと言っても過言ではないだろう。

そして、本シリーズで忘れてならないのはオープニング映像とテーマ曲。1作目からしっかりと確認することができた。

最近の『007』シリーズではお馴染みの、Qが開発した特殊な武器や派手なアクションはない。
しかし、以降60年にわたって脈々と続くシリーズの原点というだけあり、娯楽要素がたくさん詰まった良作だった。未見の方はぜひ。