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メランコリアのtorakoaのレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
1.0
グラグラ揺れる画面が嫌い。
ガチャガチャしてて継ぎ接ぎだらけみたいなのとかスムーズでない進行の作品が苦手。
設定や話や登場人物の言動が辻褄合ってなかったり嘘臭すぎたり違和感ありすぎたり無理矢理こねくり回した感じだったりする脚本が苦手。
奇を衒いすぎてるのもわざとらしいのもあざといのもこれみよがしなのも苦手。
説明や表現の拙さで意味不明なものを芸術と言い張られるのも苦手。
という嗜好の自分にはこの監督は鬼門だ。本当に嫌い。もうどうしようもなく心底嫌い。と思った作品。

ステランが長男と共演してるし楽しみあるから案外大丈夫かもと思ったのだが、言い方悪くて大変申し訳ないけどこれまでに観たラースフォントリアー作品中最大の糞。聳え立つ糞。カメラも人物描写もストーリーも見せ方もへっぽこ。ヘタクソなのを芸術だの敢えてだのと言い訳してくる痛い人にしか思えない。これが何で評価されてるのか本当にわからない。

カメラがとにかくひどい。やたら揺れまくる上に無駄なズームの多用。素人目にもわかるほどカクカクしたぎこちなさで頻繁に。映画と名乗るのもおこがましいと思った森達也『A2』ばりの糞カメラ。

見どころなどない。敢えて挙げるならヒロインのおっぱい見れるぐらいだろう。この場面も唐突で意味不明。単に監督が見たかっただけにしか思えず心底気持ち悪い野郎だなと思った。この女優に興味ないのでどうでもいいけど美乳だった。で?だから何だよ。

またしても好意を持ってくれてる男だけ突っぱねる主人公。もう手癖になってるのか、理想の女性像なのか、よっぽど何かあるのか。
女性は残酷なところがあったり読めない言動をしたりするものだ、と思ってる人で、そういう表現なのかもとは思う。その気がない相手に希望を持たせ利用するほうが酷だとも思うので『ダンサーインザダーク』の場合は少しばかりわからんではなかったが、今回のは全くもって意味不明。

女性に対する不信感みたいなのが物凄くある(ゆえに絵に描いた餅感の嘘臭い純粋さを持つヒロインに固執してた)が、性的対象として物凄く興味あるゆえに憎悪してもいる人なんだろうと思う。好きの反対は無関心、というやつで、無関心ではいられない怨念めいた愛憎がある人に思える。
女性への執着と不信感こじらせすぎてて、でもちょっとぐらい希望持ってるけどね、みたいなのは伝わってくる。テーマというかこの人の根底にあるのは毎度それだと思うし。シリアルキラーのイメージとかぶる。
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