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L.A.コンフィデンシャルのRのレビュー・感想・評価

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)
4.9
ひっさびさに見ました3回目! めちゃめちゃ面白い!!! とんでもなく話が複雑なので最初見たときは何が何だか分からなくなってとりあえず最後まで見届けたものの、ダメだこりゃってなってんけど、2回目でようやくあー、そういうことか!と納得。今回はあまりの素晴らしさに見終わったあとテンションマックス! マジで面白すぎる! プロット複雑なので、まとめることなどできっこないが、とりあえずダイナーで刑事一人を含む4人がショットガンで殺害されていた事件を解決しようと、3人組のチンピラ黒人を逮捕し、取り調べする、というメインのストーリーがあり、そこに、関係あるのかないのかよくわからないような断片的なエピソードが次々に描かれていく。メインの軸に対してどのピースがどのくらいの重要性を持ってるのかぜんぜん分からない上、登場人物も多く、いろいろ絡み合ってるため、初回は途中で思考が追いつかなくなったのであります。主人公3人は当然として、ジャケットの車の4人は相当重要人物なので後々のため一時停止ボタンを押してでも記憶に留めておいたほうがよいです。てか3回目見ても、ポーズして、えっと、これがあれで、あれがこれで、と頭を整理しながら見ました笑 短期記憶力が低いもので💧 で、事件の真相に、主役の3人がバラバラに近づいていって、それぞれ異なるピースを集め、徐々に合わさってビッグピクチャーが見えてくるのだが、その明確な端緒となる殺人シーンは、殺される人の演技の豊かさに圧倒されます。そして、キーパーソン、ロロトマシが3度目に口にでるときの顔面のクロースアップはおおおおおお!鳥肌! すばらしい!!! 本作は、非常に濃厚な骨太ミステリーでありながら、熱い熱い人間ドマラであり、一級の演技の宝庫であります。計算高く政治的で出世のことしか頭にないエド(ガイピアース)、直情的でぶっきらぼうで暴力的だが直感の鋭いバド(ラッセルクロウ)、世間からの知名度と人気だけにこだわりおちゃらけで仕事をしてるジャック(ケビンスペイシー)、性格のまったくかみ合わない3人がひとつの事件をきっかけに大きな心情の変化を起こしていくのです。中盤はそのプロセスが大変感動的。とくにケビンスペイシーの瞳の光の変化は2つのシーンで深く印象に残る。ラッセルクロウは野郎臭がすごくてむせ返ってしまいそう。そんなバドと絡む妖艶な娼婦を演じるのがキムベイシンガーで、僕が大好きな女優のひとりなのだが、彼女のキャリアのなかでもトップクラスの存在感! 本作でもっともインパクト強いのがこの娼婦なのではなかろうか。さて、いろいろと書きましたが、ミステリーの真相が明かされるときの面白さは身震いを覚えるほどだし、スーパークールな銃の構えの後の最高にカッコいい銃撃シーンには釘づけになります。そして最後は、ええええ!!! それでいいのかい! ってなりましたが、まぁいいのでしょう笑 映像はあえてなのだろうか、あまり深みを持たせていない代わりに、人物描写のさらっとした深みとゲキ渋な音楽はすばらしく、昔のハリウッド風の雰囲気も最高で、文句なしの映画! ミステリーなのであまり深くは語れないが、何度見ても楽しめること請負の一作です! また見たい。てか、今すぐもっかい見たい欲求に襲われている笑
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