このレビューはネタバレを含みます
弁護士のフレデリックが図々しいクロエと仲良くなって寝ようとするけど我に返って妻がいいやというお話。せっかちに思える編集が印象的でした。
何じゃそらという脚本。寝てはいないというだけでありがちな不倫の話。ところどころで交わされる愛についての会話はまともに聞いていられる代物ではなく、殆ど脳みそに残りませんでした。
ただ細かい演出がしっかりしていて且つ面白いので退屈さは感じませんでした。鏡に映ったジャミラで我に返るのが面白くとても印象的。
フレデリックの小市民ぶりも、演技の上手さもあってかなり的確に作品に沿った形で表されていたようでした。クロエは美人には見えなかったんですが、でもそれがまたキャラと合わせてリアル。
結婚と愛についての考察のような主題は恐ろしくつまらないですが、それとは離れて画面の面白さが際立っていた名作でした。