真っ黒こげ太郎

パニッシャーの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

パニッシャー(2004年製作の映画)
2.5
お話はありがちで、家族を悪党どもに殺された主人公が復讐!と超ありがちな内容だが、ハッキリ言って本作、色々と変だ!

前半主人公の妻子が殺され、自分も殺されかけながらも生き延び、武器や武装車を用意するまではまあいい。

そして主人公は敵の一人を拷問し始めるのだが、てっきりバナーで敵の体を焼き始めるかと思ったら、すぐ横で肉を焼き、アイスを敵の体に擦り付ける!って何だそりゃああぁぁぁぁぁぁ!!??
しかも拷問で使ったアイスを渡して、そいつを利用して、カメラ片手にストーキング開始! え!?

その後自分の墓石を倒したり、記者に絡まれる元上司の前に現れて、キレながら変なポエムを披露するなど、奇行三昧!

一応悪人と戦いもするんだけど、それ以上に悪党連中に嫌がらせをしたり急な敵の襲撃(解決策が色々と笑えるw)で慌てたりする方が多い、復讐するのか悲しみに溺れるのかどっちやねん!

オマケに変な隣人キャラが出てきてギャグタッチになる!主人公が家族を失い苦しむ描写や敵の資格との戦いも隣人キャラのせいでぶち壊し!(一応真面目に身を案じてくれる女性の隣人もいるが)
しかも主人公を探しつつも映画の話をする悪党を初め、主人公が店で食事中にいきなりギターを引き始めるヤツなど、まともな奴がいない!

話の展開も変で、主人公はアパートの人々に慕われるほどの人気者でテレビにも出てたのに、悪党は必死になって主人公を探し回ってる。
主人公も敵の正体知ったんだから殴り込むなりすりゃいいのに、みみっちいストーカーや嫌がらせばかり!
結局敵地に乗り込んで本格的に戦闘するのは2時間の尺でラスト20分を過ぎてから!おせぇよ!
アクションの出来も割と普通だし、なんだかなぁ…。

巨漢相手の戦いや、悪党の脳天をたたき割る、カッコいいエンディングテーマなど、観るべきところは多いが、ハッキリ言ってもっと悪党との闘いやドンパチを優先してほしかった…。

まあテンポは悪くないし、どう転ぶか分からない展開のお陰でそれなりには飽きないのだが、ハードアクションを期待しながら観るのはオススメできんか…。

実は「パニッシャー:ウォー・ゾーン」の方も観たのだが、個人的にはそっちの方を観た方がいいと思います。
話繋がってないから単体で観ても問題ないので。