まさに魂と魂が静かにぶつかり合うヒューマンドラマ。
盲学校の教師のジェームズとそこで働く女性サラの恋愛ドラマを描く本作。
主役2人のやり取りに大袈裟な演出はなく自然なリアリティが生み出されている。
ジェームズを演じるWハートの生徒との交流や衝突しながらもサラを心から支えようとする様子はとても素敵だった。
そして耳の不自由なサラを演じるMマトリンの1つ1つの表情はもちろん、彼女の手話はセリフでは表せない不思議な力を感じ取ることができます。
また所々ででてくるプールのシーンではタイトルにもある”静けさ”をリンクした幻想的な雰囲気を醸し出していて良かった。
この作品は、その静かなものを丁寧に演出したことで、地味な部分に輝きが加わり他の映画にはない美しい世界観が作り出されているように思えた。
派手な映画ではないけれど、すごく心に響く映画です。