知恵はずっと多く、価値はずっと少ない……
デヴィッド・イェーツ監督 2008年製作
主演ダニエル・ラドクリフ
勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、12月28日はマギー・スミスの誕生日🎂
前回、「フック」のレビューでマギー・スミスさんの話題を出しましたが、奇しくもお誕生日だったんですね。
【マギー・スミス】
1934年12月28日生まれ、85歳になりました。
イギリス、エセックスの生まれで、オックスフォード大学の演劇科で学んだ才女です。
1956年に映画デビューしたそうですが、僕が知ったのはずっとずっと後、「ナイル殺人事件」でしょうか。でも、顔は知ってたけどレベル。マギー・スミスという女優で知ることになるのは、おそらく、昨日レビューした「フック」か「天使にラブソングを……」ですね。
僕は観ていないので迷ってますが「ダウントン・アビー」にも出ていますよね～。劇場版、気になるなぁ……。ドラマ観ないとダメ？
今回取り上げたのは「ハリー・ポッター」シリーズ第6作「謎のプリンス」です。以下のレビューはシリーズ全体の解説とネタバレも含むので、シリーズを観てない方はスルーでいいですよ～。
さて、映画です。
前回はハリーの名付け親であり、人気キャラでもあるシリウス・ブラックの死という衝撃の展開があり、いよいよ闇の帝王ヴォルデモートの復活が皆の知るところとなりましたね。
そのため、今作はデスイーターらの大っぴらな攻撃から幕を開けます。これは、もうテロです！
ハリーポッターシリーズ6作目ともなると、一見様にはかなり辛いですよね。前提となっている話が多すぎます。
原作では、この「謎のプリンス」は、かなり好きなんですよね。個人的に、前作の「不死鳥の騎士団」の原作は今ひとつでしたが、映画はテーマを絞ったこともありスッキリとしていて好ましかった。原作ファンは端折りすぎてダメなんでしょうけどね。
今作は逆に、原作は相当に好きなんですが、映画は若干テンポが悪い気がしてスコアを下げています。
今作のマクガフィンは「フェリックス・フェリシス」と呼ばれる幸運の液体です。そして、それをもたらすのが、ホグワーツの新しい先生として登場するスラグホーン先生です。
また、そのスラグホーン先生自身が闇の帝王ヴォルデモートことトム・リドルと浅からぬ関係があるんです。このへん、本当にローリングのストーリーテリングが上手いですよね。
また、いよいよ今まで張られた伏線が少しずつ回収されてきます。そして、新たな謎も。
ダンブルドア先生の右手の怪我のわけは？
謎のプリンスとは誰なのか？
ホークラックス(分霊箱)とは何なのか？
などなど、てんこ盛り。
これについては、ぜひ、映画を見て確かめてね！
以下、少し解説を。
・蜘蛛のアラゴグ
蜘蛛の王とも呼ばれるアラゴグは、アクロマンチュラという種で、ハグリッドが大切に世話している存在です。実は、ハグリッドがホグワーツを退学になる原因にも絡んでいます。まぁ、それ自体もトム・リドルの計略でしたが……。
映画では「秘密の部屋」で大きく扱われました。
・破れぬ誓い
名前の通り破ることの出来ない誓いで、それを破ると死がもたらされます。
映画冒頭でスネイプ先生とドラゴの母ナルシッサが結んでいます。ナルシッサは息子を守りたい母の思いから結んでいますが、スネイプ先生にとってはデメリットしかない。
なぜ、結んだかと言うと、当然、自分の立場が疑われないようにですが、このスネイプ先生の決意と思い、その理由を見届けて欲しいなぁ( ˘ ˘ )ｳﾝｳﾝ
・アバタケダブラ
何度となく使われている禁断の呪文
魔法界で使ってはいけないと言われている呪文、いわゆる"許されざる呪文"が3つあるんですが、そのひとつ。"死の魔法"と呼ばれる絶対攻撃魔法で、防御や破ることは出来ません。
これをかけられて唯一生き残っているのがハリー・ポッター。
・セクタムセンプラ
今作で初登場の攻撃呪文。「切り裂けの呪文」とも呼ばれる怖～い技です。この技を編み出したのが「謎のプリンス」なわけで、誰がそのプリンスなのかは映画で確かめてね。ビックリよ。
・ニワトコの杖
伝説の"死の秘宝"のひとつ。「吟遊詩人ビードル」の物語に登場する、その存在自体が伝説である杖。詳しくは、次作で語られます。
ダンブルドア先生が使っている杖なんですが、これを巡っては大きなドラマがあります。ヴォルデモートもこの杖を欲していました。また、「ファンタスティック・ビースト」でも扱われますよ。
なぜ、ダンブルドア先生がこれを持っているのか？
複雑だけど、非常に重要なので覚えておいてね！
最後に……
呪文「ルーモス"光よ"」の使い方で、今作のが1番美しく切ないですよね。ラストシーンは泣けました😭😭😭
そして、やっぱり凄いのは、スネイプ先生。
でも、それは後作を観てるから分かるのよね。
この段階では誰も分からなかった……
今日も観ていて、本当に切ないの。
孤独な戦いでしたね。
リードで選んだ言葉は染みるなぁ。
だんだん歳をとってきたので、ほんと、知恵は付いてきたけれど、価値は……ね( ¯−¯ )ﾌｯ
R.I.P.、ダンブルドア先生。
そして、マギー・スミスさん、85歳の誕生日おめでとうございます🎊🎊🎊🎊
