abee

下妻物語のabeeのレビュー・感想・評価

下妻物語(2004年製作の映画)
4.1
【日常が色づく】

人生に色を付けるのは人との関わりなのだと思います。

ジャンルは違えど深キョン演じるももこに共感してしまう、もう30過ぎてるのにわたし!

高校生のころに何回も観たことがあったのですが、久しぶりになんとなく観たくなり鑑賞。
当時はアンナちゃんが大好きで。役柄というより生き方に凄い憧れてた部分がありました。「下妻物語」で一気に有名になってその直後に20歳で妊娠して結婚。まぁ離婚したり元旦那が死んじゃったりとかなり波瀾万丈な人生ですけど、そういうできごとは人とちゃんと関わって生きていないと起こらないんだと思う。
わたしみたいにめんどくさがると悪いことも起こらないけど良いことも起こらない。
今でもアンナちゃんの生き方ほどカッコいいと思える人はなかなかいない。

本作はロリータ高校生のももことヤンキー高校生のイチゴがばったもんのベル○ーチをきっかけに出会い、親友となっていく過程を描いた作品。

ももこは自分だけの世界を持っていて、その世界を誰にも侵されたくない女の子。
それとは対照的に自分の世界が見つからず苦しんでいたイチゴは居場所を与えてくれたレディースの先輩・あけみさんに憧れ、あけみさんが大切にしていたものを守ろうと頑張っている女の子。
子どもの頃の経験からかどこか人生を達観していて自分の信じてるものしか信じないももこの世界に土足でドカドカ踏み込んでくるイチゴ。

ももこみたいな女の子は本当にたくさんいると思う。ジャンルは違えど音楽とか芸術とか自分だけの世界にこもりがちな子はやっぱりいて、ももことイチゴの友情っていうのはやっぱ憧れると思う。

令和のティーンにもしっかり刺さるバイブルになる一本だと思います。
abee

abee