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Little DJ 小さな恋の物語のsingerのレビュー・感想・評価

Little DJ 小さな恋の物語(2007年製作の映画)
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いい映画でしたね。
素直に感動出来ました。

最近、「Life 天国で君に逢えたら」や、「象の背中」といった余命僅かな主人公の物語を幾つか観てきましたが、
この作品が一番良かったように思います。
一番、映画作品として優れていたし、そのテーマやメッセージがよく伝わってきました。

ストーリー展開もテンションが下がることなく、自然に心に流れていくような。
そして、脇役たちの描写も見事でした。
主人公との絆をしっかりと刻みつつも、そのキャラクターの個性や、感情を上手く描いていて、
「脇役とは、こういうものだ」というお手本のような描写が素晴らしかったです。

主人公の両親を演じる石黒賢、西田尚美。
先生役の佐藤重幸、原田芳雄。
同室の入院患者の光石研、松重豊。

それぞれが、ちゃんと印象に残る、良いキャラクターでした。

そして、主演の二人、神木隆之介と福田麻由子も見事でしたね。
少年と少女の小さな恋が、わざとらしくなく、それでいて真っ直ぐに伝わる、良い演技を見せてくれました。

二人の演技力の高さには定評がありますが、その実力がこのような「いい作品」で輝いていることが嬉しくなるような、そんな作品でしたね。
とても、「絵になる」二人でした。
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🎦こちらは、2008年4月29日にブログに投稿したレビューです。
やっぱり神木隆之介と福田麻由子の2人が抜群に良かったですね。
特に、福田麻由子は、TVドラマの「白夜行」でも、主人公・雪穂の少女時代の演技が凄く印象的で、そこから映画の方でも活躍が見られるようになった頃。
女優としてグングンと伸びていく瞬間が感じられるし、若々しくて輝かしい笑顔がとても印象的でした。
神木君は、もうこの当時から完成されている感があって、
なんかもう作品を支える大黒柱のような、そんな存在感が溢れているのが凄かったなぁ。
そして、そんな存在感を、今も変わらずに維持し続けているという所に、彼の演技が子役の頃から既に完成していたんだという事を、改めて思い知らされましたね。
そんな2人が、大人になって役者としてさらに成長した後に、また共演したりする日が来たら、この作品のこともまた、感慨深く感じるんだろうなぁと。
そんな風に、俳優さんのキャリアの交わりというのも、映画を楽しむ上での醍醐味のひとつですね。
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