結局カレー

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌の結局カレーのレビュー・感想・評価

3.2
約30年前の作品だけど、私たちがよく知る「ちびまる子ちゃん」がそこにあって長寿アニメの凄さを知る。ほとんどのキャラクターの描き方、声が変わらない、世代を超えてわかるアニメがあるって良いな。

「私の好きな歌」と題した本作。個人的には1969年のドラッグレースがすごく好きで「ちびまる子ちゃん」だからこそこ世代を超えて出会わせてくれたと思う。まるちゃんがめんこい仔馬の絵を描くって話だけど三世代が知る音楽が少なくなりつつある今、歌い継がれる歌、その背景に思いを寄せられる豊かさ、全部大事にしたいと思った。先生が涙が出そうになるから二番以降を取り上げなかったのも切ない。戦争の絵本を読み聞かせながら涙してた小2のときの担任を思い出した。

ある日街で出会ったお姉さんに抱く憧れ。友人のようで姉のようで自分の将来を重ねるような人で。お母さんやお姉ちゃんが心配して小言言うのも今ならわかる、まる子を守りたいから。でもこんな人と出会えて良かったねって素直に思える素敵な出会い。友蔵ナイスアシスト。
ただ絵はどこでもかける訳じゃないって思いは貫いてほしかったなぁ。僕と歩くことより夢を選ぶんだねって牧場の夢選んだやつが言うなや!ってブーメランすぎてちょっとやだった。笑 時代やね。公開当時生まれていないのに懐かしめる時間が流れてた作品だった。