なべ

2001年宇宙の旅のなべのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
5.0
2週間限定公開のIMAX上映に行ってきた。LD、DVD 、Blu-rayとメディアが変わるごとに買い直して、内容もディテールもしゃぶり尽くしているので、今さら新たな発見はないのだが、それでもやはりでかいスクリーンってだけでアガる。
乗組員の感情はとことん抑え、HALは感情的に描く演出が改めて素晴らしい。この演出があればこそ、人間とコンピュータの境界が曖昧になり、次の進化の到来が感覚として実感できるというね。懇願するHALのなんと哀れなことよ。懇願を無視して黙々と機能を切断するデイブの揺るぎなさよ。いかすわあ。超クール!
いまリメイクしたら、きっと「ファックユー!腐れコンピュータ」とか、「俺もさっきそう言ったはずだぜ!」とかセリフつけちゃうんだろうなあ。ダサいなあ。
結局、50年前のこの映画の演出にどのSF映画も追いついてないんだよな。演出だけでなく、テーマも表現方法も美術も。音楽さえも。ヤバイよね。
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