馬井太郎

その土曜日、7時58分の馬井太郎のレビュー・感想・評価

その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)
4.0
フィリップ・シーモア・ホフマン・・・初めて観たのが「ミッション・インポッシブル」の何作目か、それから「ダウト」だったか、当作だったか、はっきりしないが、苦悩する心の内を、大きな表情も変えず観る者に、痛いほど伝えることのできる数少ない俳優だな、という印象を抱いた。

ストップモーションからタイムスリップして、再びシーンをダブらせて元に戻る、という手法は、わかりにくいようで、まあ、わかったかな、だから、新鮮ではあった(わかりにくい文章、陳謝)。

弟のイーサン・ホークが、いい。「ガタカ」でのような主役より、脇役が、この俳優には合っている。「トレーニング・デイ」も一見の価値があると思う。

フィリップ・シーモア・ホフマン・・・2014年2月2日、薬物摂取過剰で急逝した、というニュースを耳にして、嘘だろ!?度肝を抜かされた。
まるで、この映画そのものではないか。享年46歳。冥福を祈る。(2015/2/9記)