【お人好し宅配ドライバーの災難】
これは完全に想定外。
めちゃめちゃ面白かった。
ナメてちゃいけませんね。邦画。
私は日本の文学にも疎いため伊坂幸太郎さんの作品自体に馴染みがないので映画鑑賞後色々調べてみましたが、原作をかなり忠実に映像化してらっしゃるようですね。
無駄な登場人物が1人もおらず、出てくる車の車種やそのCMソングまでが物語の中で重要なキーになっていて何一つ見落とせない。
この作品の面白いところはこの事件に全く関係が無いのに主人公青柳の思い出が上手く絡んでいるところ。彼の思い出の中に窮地を脱するヒントがたくさん隠されていて、そんな彼と思い出を共有した人たちが彼の行動を予測し上手くフォローすることで物語が面白い具合に進んでいく。
堺さん演じるお人好し宅配ドライバーのキャラクターがすっとぼけていて物語が深刻ぶってなくていい。
国家の陰謀に巻き込まれた一市民が最後まで逃亡者としてしか生きられないのは切なくもありますが、キャラクターが一人一人魅力的だしテンポの良いドタバタ劇になってて邦画というより洋画に近い仕上がりになってる気がして私にはバキっとハマった気がします。
これは久しぶりにもう一回観たいなと思える邦画でした。
楽曲が斉藤和義さんなのも嬉しいポイントです。
