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真夜中の虹のmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
4.5
こちらは「負け犬3部作」と呼ばれるうちのひとつ。
ハイ、負け犬です。こういう人達はいつも出てきますね。
「街のあかり」「過去のない男」は「敗者三部作」でしたが、「負け犬」と「敗者」はどう違うんでしょう。
まぁ、どっちにしても負けてる人達なんですね。

不幸に次ぐ不幸、たたみかける様な不幸の連続はカウリスマキの作品のパターンとしてあり、そして、どんなにひどい目に遭おうとも、常に淡々としていて無表情、セリフも少ないです。
普通なら辛くてワーワー泣き喚くようなことでも、喜怒哀楽を出すことなく淡々とすすんでいくんですね。
こういう描き方が、とんでもなく不幸な話やのに、なぜか結構面白く見れてしまうんですね。

ラストは、虹の向こうに渡って幸せになって欲しいなと思いました。
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