このレビューはネタバレを含みます
原作既読。映画としてどういう風に描かれるのかすごく気になっておりました。原作では物語がかなりゆっくり進むので（読んでいても早く結婚してくれぇ～と思ってしまったり時々する(笑)）
キャストも最初聞いたとき、特に美世を演じる今田美桜さん大偉丈夫かな？と心配しました。どちらかというと彼女のキャラクター的に儚げというイメージではなかったのですが、実際は心配なく美世としてスクリーンで生きておられました。
今回の作品はどちらかというと清霞目線の物語になっているように感じました。映像になるとより華やかで、アクションシーンはダイナミックで見所満載でした。
前半(美世が拉致監禁される）の見どころのエピは連れ去られ方がなんで？と思ったけれど、清霞が助けに行くシーンなどはイメージ通りで見どころがありました。
どうしても短い時間にある程度物語を進めなくてはということもあったからか、唐突な感じの部分が結構あって、原作を知らない人にとっては色々「なんで？」「どういうこと？」みたいなこともあったのではないかと思いますし、「もういきなりそこまで進むんですか？」という感じでしたので(汗）
美世の悪夢のシーンも、もう少しそれで美世の体調が悪くなったり、清霞が助けようと努力してるシーンなど入れたらよかったかなぁと思ったり、お手伝いの花がやってくるシーンも過去回想シーンで登場するけど、ちょっと誰？となった人いそうな気がします。
前田旺志郎さん演じる五道はなかなかいい感じでした。目黒連さんとのバランスが上手くとられていて原作の飄々とした感じが上手く表現されていました。
清霞のおねえさんとのエピとか好きなんだけど、またもし続編とかがあるとしたら是非登場させていただきたいなぁ～。
でも思っていた以上に期待を裏切られることない出来となっていました。
大正(特殊な能力の人間がいる違う世界観の大正時代）文化の好きな人にはいろいろたまらなく好きと思える作品の仕上がりとなっていますし、清霞の毛束の少ないのも個人的にはよかったです(笑)
映画を見て作品に興味を持って持ったら是非原作小説やコミックを読んでみるのもいいのではと思いますもっと深く二人の関係にキュンキュンするとおもいます。
