馮美梅

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターの馮美梅のレビュー・感想・評価

4.0
2D吹替での鑑賞。
上映3時間越えという長さでありながらも注意力がそがれることなく鑑賞に耐えられる映像美は圧巻でした。

しかし、とにかく前作から時間が経ちすぎて、「前作どないやったっけ?」という感じになってしまう会話がチラホラ(主人公のジェイク・サリーが元人間だったとか…)

物語は複雑ではなくて、パンドラの住人VSスカイピープル(RDA含む)との戦いというかジェイク一家VSマイルズって感じ?

マイルズは死んだけど精神だけナヴィに移植して復活(これじゃなんと死んでも復活できるんじゃね?)そして執拗にジェイク一家を追い詰めていく。

ジェイクもそれを知り、森の民たちに迷惑かけられない、自分は家族を守るんだ!って感じで一家で海の民ののところへやってくるんだけど、大人たちはある程度我慢もできるだろうけど、子供たちはなかなかなじむのが大変。それでなくても身体的特徴など色々突っ込まれる要素満載だからネチネチと虐められたりもする。

戦闘シーンはハラハラするんだけど、とにかく子供たちが言うこと聞かない。じっとしてろというのにくっついて来たりして敵に捕まっちゃって、折角助かったと持ったらまた捕まってを繰り返したりして、思わずスクリーンに突っ込みを入れてしまいそうになる。

クジラみたいなトゥルクンという動物が登場するんだけど、スカイピープルの海洋学者やら漁師がそれを捕まえて、脳髄みたいな部分にある液体(若返りだったかな?ができる物質が含まれている)だけを抽出するシーンがあるんだけど、これって本当に西洋人的感覚だなぁって。

昔、まだ石油とか知らない時代、単に油だけをとるためクジラを殺してほかの部分は捨ててしまう、日本人的感覚では考えられないようなことを平気で行う(自分たちの価値観で物を見て必要以上に捕獲したりしないし、捕まえたものに対して使えるものはすべて使おうとする日本人の感覚)様子は多分監督自身、警鐘を鳴らしたいという意図あったのかもしれないけれど…

で、今回も結局あれだけやったのに決着つかず(一応ナヴィたちの勝利だけど、マイルズは死んでないし、次回もまたこの話が続くんだろうなぁ~。

あくまでもこの作品は家族の物語なんだろうけど、種族は違えども思春期の子供たちはいろいろ大変そう。悲しい別れもあったりしたし、前作の謎も謎のままの部分もあったりしてそれって今後解決することがあるのかなぁ?

でもとにかく映像は素晴らしいのでいろんな方法で観ることができるので自分に合うタイプの劇場で楽しめる作品だとは思います。
馮美梅

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