馮美梅

竜とそばかすの姫の馮美梅のレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.5
高知県に住む高校生の主人公すずは幼い頃、川遊びをしていた時、中州に取り残された子供を助けに行った母を亡くしてしまう。

それから好きだった歌が歌えなくなり、なるべく人目につかないような生活を過ごしている。そんなある日、クラスメイトからUという仮想空間のお誘いで、もう1人の自分ベルと名乗り、あっという間に歌姫になる。

ある日、Uの世界に突如としてやってきた竜というならず者と呼ばれたASがやってくる。彼を捕まえようとする部隊との攻防。竜の正体とは?

とにかくすずがいちいちおどおどした感じで「ハッ」「ハッ」というのが鼻についたのと、母が亡くなったことで父との関係も良くないみたいで、それが凄く気になった。

母の死は父のせいでもないのに、なぜ父をそんなに遠ざけようとしてるのか全く分からない。なぜ母は自分よりも他人の子供を命を懸けて救ったのだろう?そのために死んでしまって、残された自分のことをどう思っていたんだという思いが強すぎて色々拗らせてるし。

そんな彼女を優しく見守るしのぶやコーラスグループのお母さまたち。
そして、竜の本当の姿を知った時、彼たちを助けたい、守りたいと思った時、ようやく幼き日に母がとった行動の意味を知ることになるすず。

誰かを助けるためには、相手に信じてもらわなければならないし、信じてもらうためには自分をさらけ出さなければいけない。仲間たちの後押しと見守りで勇気を振り絞るすず。

長年の呪縛からようやく解き放たれた。
やっとこれから彼女の本当の人生そして青春が始まる。

しかしあの兄弟のその後とあの父親はどうなったのかすごく気になるんだけど…
馮美梅

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