このレビューはネタバレを含みます
アルゼンチン出身でありながらカストロと一緒にキューバの為に革命を起こしたチェ・ゲバラの物語。チェ・ゲバラという名前を知らないとしても多分ベレー帽をかぶった髭の男性の写真を見たら「知ってる」という人は多いと思います。
しかし…ごめんなさい、面白くないからというわけではないんだけど、ぐっすり寝てしまいました(@_@;)
こんなに劇中寝てしまった作品は本当に珍しい…。
退屈だからとか面白くないからとかではないんだけどなんでだろう?
チェ・ゲバラって単にカリスマがあるだけではなく、とてもヒューマンな人だったんだなということはひしひしと感じることができました。そんな部分があるからこそ、いまだに世界の人から注目されたりしてるんだろうなと思う。
革命に参加した頃、喘息の苦しみと闘いながらゲリラ戦をしてる姿、自身も医者だから色んな事分かっているはずだろうに…。
途中でカストロと合流するシーンで「どうしてリーダーにならないんだ」みたいに怒られて「よそ者だと思っているからか」みたいなこと言われ思わず「カストロ!お前分かってない」と突っ込みたくなった(笑)
全体的に淡々と物語が進んでいくのと、銃撃戦などがあるにもかかわらず、戦争映画とかではないし、なんだか独特のリズムがあるのか、すごくドラマチックなシーンもない代わりに凄惨なシーン(そりゃ人が死んで行くシーンは沢山あるんだけど)もなく、街の中での銃撃の時もすごく静かな空気というか人が生活している息遣いが聞こえてこないような(といってもキューバに街の人たちも出てくるんだけど)感じなんですよね。
とにかく銃撃戦のシーンが凄い(と言いながら寝ているんだけど)球が飛んでくる、建物の壁に当たるのを見るとこちらにも飛んできそうなほどの迫力がありました。
作品はスペイン語なんだけど、監督さんはスペイン語がわからない状態で撮影していたそうだけど、最近段々そういう感じの作品が増えてきたね。ハリウッド作品だからって何でもかんでも英語でというのはやはり違和感があるわけで、イーストウッド監督作品の「硫黄島からの手紙」もハリウッド資本だけど劇中は英語と日本語で物語が進んでいくとか、よりその場所のリアリティを尊重する傾向になってきているのかな?とか思ったりもするけどどうなんだろう?