ゆうすけ

ダーティ・ダンシングのゆうすけのネタバレレビュー・内容・結末

ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最近こういう青春映画にすっかりハマってしまっています。若さ故の行動力とエネルギー。

振り付けは、後に『ハイスクール・ミュージカル』シリーズで振り付けを担当することになるケニー・オルテガ。
そして主人公ベイビーが恋する相手ジョニーを演じるのはパトリック・スウェイジ。『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)の彼ですね。

医者の娘とホテルのバイト、洗練された気品のあるダンスと激しくエロティックなダンスといった様々な対比の構造と、それをぶち壊す物語は、わかりやすくも胸に刺さります。

中絶のエピソードについて、特にアメリカの権威的な資本家階級の人にとっては、かなりタブー視されていたと思います。キリスト教的倫理観がベースとなっているため中絶は御法度。アメリカで中絶が合法化されたのは1973年ですから、本作の舞台である60年代にはそもそも違法だったわけです。そりゃ、あれだけお父さんも怒りますよね。犯罪に資金提供をしてしまったのですから。

ただ、やっぱりこの映画のミソはあの“リフト”ですね。あれがラストシーンで成功した時、泣いちゃいました。めちゃくちゃカタルシスがあった。うまくいかなかったリフトが最後に成功する、というだけでなく彼らの成就が祝福されていること。そして何より、ずっと他人の為に動いてきて、他人のために練習し始めたダンスを、初めて自分のために、自分の表現のために踊れている。めっちゃくちゃ良い!!
ゆうすけ

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